ガートナーは、データとアナリティクス(D&A)のガバナンスの取り組みに不可欠な7つの要素を発表した。日本企業にはD&Aのガバナンスにそもそも取り組んでいない企業が多く、ガートナーは「経営層を巻き込んで適切な基盤を整備しなければならない」と指摘する。
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ガートナージャパン(以下、ガートナー)は2022年8月2日、データとアナリティクスのガバナンスの取り組みに不可欠な7つの要素を発表した。
ガートナーは「データとアナリティクス(D&A)によってDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進したいという企業の期待が高まっている」と認識している。同社は、D&Aへの投資には組織に持続可能なビジネス成果や価値をもたらす「データ資産」の管理が不可欠で、秩序を保ちつつデータ資産を管理するために「ガバナンス」が求められるとしている。
しかし、ガートナーによると、ガバナンスへの理解が不足していたり遂行能力が不十分な企業が多く、特に日本にはD&Aに関するガバナンスにそもそも取り組んでいない企業が多く存在するという。
ガートナーのアナリストでシニアディレクターを務める一志達也氏は「現在、組織が直面する複雑で多様なビジネスの課題に対応するために、D&Aリーダーは経営層を巻き込んで、適切なD&Aガバナンスの基盤を整備しなければならない」と述べる。
こうしたD&Aのガバナンスに不可欠な要素として、ガートナーは次の7項目を挙げる。なお、「取り組む際の順序は問わない」としている。
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