解雇を急ぐレストランTech経営者たち 売り上げ爆増の中で何が起こっているのかRestaurant Dive

ここのところ業績を急激に伸ばしてきたレストランTech系のスタートアップ企業がのきなみ大規模なレイオフを実施する。過去最大の売り上げをたたき出す企業もある中、なぜ人減らしを急ぐのだろうか。

» 2022年08月05日 08時30分 公開
[Emma Liem BeckettRestaurant Dive]
Retail Dive

 飲食店向け手数料無料オンライン注文プラットフォームを運営するChowNowは、2022年6月に今年最高の売上高を記録した。取引先の減少は過去最も少なく、顧客数は過去最高となったが、同社は100人近い従業員を解雇した。なぜだろうか。

 その答えは、同社最高経営責任者(CEO)のクリス・ウェッブ氏が「レストランTech業界における解雇の大半の理由と考えるもの」と同じだ。

 QRコード注文と決済アプリを展開するSundayとバーチャルレストランプラットフォームを運営するNextbiteは、過去2年間で資本を拡大したにもかかわらず、やはり人員削減を発表した。デリバリーサービスを運営するDoorDashは2022年7月月初め、自動化部門の一部に配していた自動サラダ調理ロボットメーカーのChowboticsを買収からわずか1年半で閉鎖すると発表し、35人ほどの従業員が解雇されることになった。

過去最高益でも株式市場からそっぽを向かれるレストランTech業界のなぞ

 ウェッブ氏は、「この業界の上場企業を見てみると、Toast、Olo、DoorDash、Squareなど、いずれも過去最高の数字を記録している。しかし、彼らの株は全て史上最低水準の価格で取引されている。現在ビジネスが好調を維持しているにもかかわらず、その先を見ると皆がかなり神経質になっている、という奇妙な力学が生じている」と語る。なぜ好調な業績に株式市場は反応しないのだろうか。

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