「過度な期待のピーク期」に入ったメタバース、NFT、Web3 ガートナーが「未来志向型インフラ」のハイプ・サイクルを発表

ガートナーによると、国内では「メタバース」「NFT」「Web3」が「『過度な期待』のピーク期」に入った。ITリーダーは今回取り上げられたテクノロジーやキーワードについて、自社への影響を評価すべきだという。

» 2022年09月07日 07時00分 公開
[金澤雅子ITmedia]

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 ガートナージャパン(以下、ガートナー)は2022年9月1日、「日本における未来志向型インフラテクノロジーのハイプ・サイクル:2022年」を発表した。

 ガートナーによると、日本企業がデジタル化を推進する機運は2020年以降かつてない高まりを見せており、社会や企業の未来を左右する重要なトレンドやコアテクノロジー群が広がり始めているという。

 ガートナーの鈴木雅喜氏(アナリスト兼バイスプレジデント)は、「デジタル化やイノベーションを推進するITリーダーは、今回のハイプ・サイクルで取り上げた注目すべきテクノロジーやキーワードを認識し、自社に及ぶ影響について評価を開始すべきだ」としている。

日本の未来志向型インフラテクノロジーの動向

 米Gartnerが提唱するハイプ・サイクルは、新たに登場したテクノロジーの成熟度や採用状況などの変化を視覚化したものだ。初期の「過剰な期待」が寄せられる期間を経て「幻滅期」を迎え、テクノロジーの重要性や役割が理解されて進化、浸透していく「啓発期」から「生産性の安定期」に向かうパターンが描かれる。

 日本に特化した2022年版のハイプ・サイクルでは、今後、国内企業にとって重要になる“未来志向型”インフラストラクチャ関連の36のテクノロジーやトレンドを取り上げている。「メタバース」「自律分散型組織」「都市型エアモビリティ」「デジタルヒューマン」「ソフトウェア定義型自動車」(SDV)の5項目は、今回新たに追加された。

 メタバースと「NFT」(非代替性トークン)、「Web3」は「『過度な期待』のピーク期」に位置付けられた。

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