決済手段として暗号資産のみを取り扱う店舗は国内外に存在するが、その中でも日本で注目されているバーが銀座(東京都中央区)にある。お酒を飲むのはもちろん、新たなビジネスを創出するというバーの実態を聞いた。
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サトシ・ナカモトと名乗る人物(またはグループ)が2008年に投稿した論文が基となり誕生した暗号資産が「Bitcoin」だ。現在、暗号資産の数は世界中で約9900種類まで増えたといわれ、経済圏は成長を続けている。暗号資産はともすると投機対象として考えられがちだが、日本を含む世界では決済手段としても注目されている。
「Crypto Bar P2P」(以下、Bar P2P)は日本円などの法定通貨による支払いに対応せず、決済手段を暗号資産に限定するバーだ。立ち上げの経緯、バーの特徴、今後の展望を共同設立者の1人であるBBB氏に聞いた。
Bar P2Pはなっちゃん氏とBBB氏(いずれもSNSアカウント名)が2022年5月4日にオープンした「クリプトの技術や文化を愛する人たちの為の大人の隠れ家」をコンセプトにしたバーだ。
BBB氏はなっちゃん氏とBar P2Pを始めた理由について「Web3やクリプトに対して熱意を持つ人たちが気軽に話せる環境が欲しかった。またクリプト業界に関わるさまざまな人たちを応援できる場所を作りたかった。そこでこのバーのミッションに『クリプトに情熱をかける人たちを応援する』というのを掲げている」と話す。
このミッションを達成するために、Bar P2Pは暗号資産による決済のみを導入している。1日券、1カ月券、1年券などのNFT会員権を購入することで、サブスクリプションとしてバーを利用することができる仕組みだ。
Bar P2Pが暗号資産のみの支払いに対応する理由は2つだ。
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