OpenAIは次世代言語モデルの最新版「GPT-4」を発表した。従来のモデルと比較してより複雑な質問をより正確に理解し推論および指示追跡を実施できるようになった他、不適切な質問への対応も向上したとされている。
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OpenAIは2023年3月14日(現地時間、以下同)、次世代言語モデルの最新版となる「GPT-4」を発表した。従来の「GPT」「GPT-2」「GPT-3」といった生成AI(人工知能)の研究成果を反映した最新版であり、これまでよりも複雑な文章を理解し、高い推論機能と指示追従機能を実現している。
従来の言語モデルと比較したGPT-4の主な特徴は以下の通りだ。
GPT-4はGPT-3を改善した内容になっており、GPT-3よりも複雑な質問を理解し、より正確な内容の情報を、より自然な文章として生成できるようになった。OpenAIは、「GPT-4を多くのユーザーに使ってもらいながら、定期的にアップデートを提供する予定だ」と説明している。
なお同技術には限界があることも知られており、不適切な質問に答えてしまったり、生成される文章が自然なものであっても内容が間違っていたりすることがある。OpenAIはこうした点について、これまでの言語モデルよりも改善されたと説明しているが、それでもまだこうした不適切な情報が生成される点には注意して利用する必要があるだろう。
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