FBIが警戒を呼び掛けている「ジュースジャッキング」。遭遇しないために気を付けるべきことは。
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アメリカ連邦捜査局(以下、FBI)のデンバー支局は2023年4月6日(現地時間)、同局の「Twitter」を通じて「ジュースジャッキング」への警戒を呼び掛けた。
ジュースジャッキングは不特定多数がアクセスできるパブリックスペースに設置された無料のUSB充電ステーションなどを悪用し、接続してきたスマートフォンやタブレットデバイスにマルウェアを感染させたり、データを窃取したりする手口だ。サイバー犯罪者はこうした公共の場で提供されているUSBポートやUSBケーブルを改ざんして悪用していると考えられる。
FBIは公共の場で提供されている無料のUSBポートを利用したデバイス充電に対する注意を促しており、チャージャーやUSBケーブルを持ち運びコンセントから充電することを推奨している。
Avoid using free charging stations in airports, hotels or shopping centers. Bad actors have figured out ways to use public USB ports to introduce malware and monitoring software onto devices. Carry your own charger and USB cord and use an electrical outlet instead.(空港やホテル、ショッピングセンターなどにある無料の充電ステーションは使わないでください。悪質な攻撃者は公共のUSBポートを利用してデバイスにマルウェアやモニタリングソフトウェアを仕込む方法を把握しています。チャージャーとUSBケーブルを持ち運んでコンセントから充電しましょう)
ジュースジャッキングは新たな犯罪手口ではない。FBIは以前から「On the Internet: Be Cautious When Connected FBI」などで注意を呼びかけている。
出先でスマートフォンやタブレットデバイスを充電する際はポータブルバッテリーを使用するか、コンセントから充電を行うことなどが推奨される。また、充電しかできないUSBケーブルを使う方法もある。
スマートフォンは生活に欠かせないデバイスになっている。パブリックスペースにある無料のUSB充電ステーションは魅力的だが、ジュースジャッキングというリスクが存在していることも留意しよう。
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