FBIがランサムウェア「BlackByte」への警戒呼びかけ、重要インフラが感染

FBIとUSSSがランサムウェア「BlackByte」に警戒するように共同でサイバーセキュリティアドバイザリを発行した。2021年11月の段階で重要インフラストラクチャ部門の組織が感染しており、今後も脅威の拡大が懸念される。

[後藤大地，有限会社オングス]

　米連邦捜査局（FBI: Federal Bureau of Investigation）および米国シークレットサービス（USSS: U.S. Secret Service）は2022年2月11日（現地時間）、「BlackByteランサムウェア」に関する注意喚起を促すサイバーセキュリティアドバイザリ「Indicators of Compromise Associated with BlackByte Ransomware」を発行した。

　両者によれば、2021年11月の時点で3つの重要インフラストラクチャ部門の組織が同ランサムェアに感染し、被害を受けているという。今後さらに被害が拡大する可能性があり、脅威への迅速な対応が望まれる。

「BlackByteランサムウェア」に関する注意喚起（出典：FBIとUSSSの共同文書）

BlackByte脅威への対策とは？

　FBI:およびUSSSは政府施設、金融機関、食品・農業という少なくとも3つの重要インフラストラクチャ部門で事業を行う複数の米国内外企業がBlackByteランサムウェアに感染したと報告した。