2〜5営業日で商品を届られる「Amazon Shipping」が再開した。このサービスを皮切りに、Amazonは他の事業者の力を借りず独自のフルフィルメントネットワークを構築しようとしている。
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Amazonは出品者向けの地上配送サービス「Amazon Shipping」を再開した。
Amazon Shippingは、Amazonが「Amazon.co.jp」や出品者のWebサイト、その他のチャンネルで注文された50ポンドまでの荷物を週末を含む2〜5営業日で配送する(注1)。AmazonのWebサイトによると、このサービスは米国本土内の国内配送をカバーしており、全ての配送先を網羅するために米国郵政公社を利用する。
同社はAmazon Shippingの配送料金を公表していないが、居住者料金や週末の配送料は請求されないとしている。詳細についてAmazonにコメントを求めたが、回答は得られなかった。
Amazonは以前、一部の都市でAmazon Shippingを提供していたが、電子商取引の需要急増やフルフィルメントネットワークを急拡大を受け、2020年にサービスを停止した(注2)(注3)。
今回のサービス再開ではAmazonの出品者のみが対象になっており、FedEx ExpressやUPSと直接競合することはない。また、Amazonは自社サイトで販売する独立系事業者を多く抱えている(注4)。
Amazonのダーメッシュ・メータ氏(ワールドワイドセリングパートナーサービス担当 バイスプレジデント)は2023年8月の第3週に「2022年に米国を拠点とする出品者は、世界中の顧客に41億点以上の商品を販売し、Amazonストアでの売上は平均23万ドル以上だった」と述べた(注5)。
出品者の多くはAmazon Shippingを利用することで、「Amazon.com」のエコシステム外に対しても配送ネットワークを拡大できることに興味を持つとみられる。
Amazonは顧客からの注文の多くをUPS(United Parcel Service)のサービスを使って対応しているが、独自のネットワークが成長するにつれ、UPSへの依存度を年々減らしている(注6)。Pitney Bowes Parcel Shipping Indexによると、2022年にAmazonの自社配送部門は米国内で48億個の小包を発送し、FedEx Expressを上回った(注7)。
(注1)Amazon Shipping.Now open for your business.(amazon shipping)
(注2)Amazon pauses 3PL-like shipping service(Supply Chain Dive)
(注3)Amazon is slowing down its fulfillment center spend. What’s next?(Supply Chain Dive)
(注4)Why shippers will add more FedEx and UPS competitors to their carrier mix in 2023(Supply Chain Dive)
(注5)Independent sellers keep choosing Amazon for the value we provide(amazon)
(注6)Amazon pulls back from UPS as it builds out logistics empire(Supply Chain Dive)
(注7)https://www.supplychaindive.com/news/fedex-slides-amazon-slows-pitney-bowes-parcel-shipping-index/646064/(Supply Chain Dive)
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