日立が「as a Service」型のIT基盤製品群「EverFlex from Hitachi」を発表した。パブリッククラウドとシームレスに連携可能なオンプレミス基盤を提供する。
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日立製作所(以降、日立)は2023年9月19日、as a Service型ITプラットフォーム「EverFlex from Hitachi」(以降、EverFlex)において、ハイブリッドクラウドソリューションのポートフォリオを拡大し、パブリッククラウドとシームレスに連携可能なオンプレミス基盤の提供を開始すると発表した。
日立が、今回提供を開始するのは、「仮想化基盤」と「ワークスペース基盤」だ。これらを組み合わせて10種類のポートフォリオに分類して展開する。
EverFlexは日立が提供する国産のオンプレミス製品群だ。パブリッククラウドと同様の従量課金型で利用できる点が特徴だ。同製品群は、日立がこれまで提供してきたデータ基盤を中核としたITプラットフォームや、ミッションクリティカルな基幹システムのクラウド活用で培ってきたシステムインテグレーションや運用の知見およびノウハウを、10種類のポートフォリオに分類して展開する。EverFlexと運用自動化支援サービス「Hitachi Application Reliability Centers」(HARC)を組み合わせて利用することも可能だ。HARCは日立がSRE(サイト信頼性エンジニアリング)の手法を使って展開する運用自動化支援サービスだ。アプリケーションを含むサービス全体の継続的な改善を支援する。
今回発表した仮想化基盤では、レッドハットが提供するコンテナ基盤「Red Hat OpenShift Container Platform」と日立が培ってきた技術やノウハウを組み合わせ、パブリッククラウドとの連携機能を持つコンテナ基盤を追加する。オンプレミス基盤での効率的な運用を支援し、運用負担の低減とコスト適正化も可能にするとしている。
ワークスペース基盤では、「Microsoft 365」やゼロトラストの仕組みを利用してセキュリティリスクを軽減する基盤を提供する。パブリッククラウドとのセキュアな連携を可能にするとともに、クライアント端末の紛失や盗難時のデータ自動消去による情報漏えい対策なども備える。基盤全体の運用や監視は日立が実施するため、運用負担を最小限に抑えられる。
提供開始は、仮想化基盤が2023年10月2日、ワークスペース基盤が同年10月16日。価格は、いずれも個別に見積もる。
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