山善、人財マネジメントでSAP SuccessFactorsの導入を決めた3つのポイント

山善は2023年2月からSAP SuccessFactorsを人財マネジメントシステムとして本稼働している。導入の決め手とは。

» 2023年10月03日 13時15分 公開
[大島広嵩ITmedia]

 ものづくりを支える「生産財」や、豊かなくらしに貢献する「消費財」を提供する山善は2023年10月3日、「SAP SuccessFactors」(以下、SuccessFactors)を人財マネジメントシステムとして2023年2月から本稼働していると発表した。導入の決め手とは。

SAP SuccessFactors導入の決め手

 「人づくりの経営」を経営理念として掲げる山善にとって、「人財マネジメント戦略」は戦略実行の土台をつくる上で重要な取り組みになる。そのため、人財価値を可視化して適正に評価し、人財マネジメントサイクルを通じて企業価値向上に貢献するため、SuccessFactorsを検討、導入した。評価ポイントは下記の3点だ。

  • グローバルでの人財マネジメントプラットフォームとして多様な機能と拡張性がある
  • 日本での導入実績が豊富で、将来に向け段階的な拡張性がある
  • 「人事業務のBPR」と「タレントマネジメントの高度化」の両方が実現できる

 システム構築に当たって、人事管理データベースや新たな人事制度に沿った目標、評価管理の方法を導入した。給与計算など定型業務については外部ベンダーによるBPOを実施し、タレントマネジメントシステムと連携する形で導入を進めた。今後は人財開発や人事異動の最適化、報酬管理などの領域への拡張を予定している。

 山善の江縁 隆氏(経営管理本部 人事部長)は「人的資本と組織資本を同時に強化するプラットフォームとして導入したSuccessFactorsにより、当社グループの持続的成長と発展に資する人財マネジメント戦略を推進し、当社グループの経営理念『人づくりの経営』を通じた『切拓く経営』を実践する」とコメントした。

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