AIを作る、使う人たちへ 生成AI普及で変わった「AI事業者ガイドライン」を読もう(2/2 ページ)
AIモデルを直接設計し、変更できるAI開発者は特に影響力が高いとして、AIが利用された場合にどのような影響を与えるかを事前に検討し対応策を講じておくことが重要としている。その他の重要項目は以下の通りだ。
- 法的に適切なデータを学習する
- データおよびアルゴリズムに含まれるバイアスに配慮する
- 人間の生命や財産、精神、環境に配慮する
- AIの適正な利用を促す
- セキュリティ対策を講ずる
- 検証可能性を確保する
- 最新動向に留意する
- ステークホルダーに適切な情報を提供する
- AI提供者に「共通の指針」への対応状況を説明する
- 開発関連情報を文書化する
AI開発者が作ったAIモデルを製品やサービスとして提供するAI提供者には、適正な利用を前提とした製品やサービスの提供を実現することが重要としている。他の重要項目は以下の通りだ。
- 人間の生命や財産、精神、環境に配慮してリスク対策をする
- AIの適正な利用を促す
- データおよびシステム、サービスに含まれるバイアスに配慮する
- プライバシー保護のための仕組みと対策を導入する
- セキュリティ対策のための仕組みを導入する
- システムアーキテクチャを文書化する
- 脆弱性(ぜいじゃくせい)に対応する
- ステークホルダーに適切な情報を提供する
- AI利用者に「共通の指針」への対応状況を説明する
- サービス規約などを文書化する
AI製品やサービスをビジネスに活用するAI利用者は、提供者が意図した範囲内で適正な利用を心掛けることが重要としている。他の重要項目は以下の通りだ。
- 安全を考慮した適正利用をする
- 入力データおよびプロンプトに含まれるバイアスに配慮する
- 個人情報の不適切入力およびプライバシー侵害対策をする
- セキュリティ対策を実施する
- ステークホルダーに適切な情報を提供する
- 提供された文書の活用および規約の順守
同ガイドラインには別添資料もある。同資料には「AI製品やサービスの例」「具体的な圧用例」「考えられる利益」「実例に基づくリスクの例」などの内容が含まれる。これらの資料は技術の発展に伴って随時更新する予定としている。
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