CPAN Security Groupは、Perlツール「App::cpanminus」(通称:cpanm)に重大な脆弱性が存在すると報告した。この脆弱性はCVE-2024-45321として特定されており、パッチが公開されていないため緩和策を講じることが推奨されている。
この記事は会員限定です。会員登録すると全てご覧いただけます。
CPAN Security Groupは2024年8月26日(現地時間)、「App::cpanminus」(通称:cpanm)に重大な脆弱(ぜいじゃく)性が存在することを伝えた。
cpanmはプログラミング言語Perlのアーカイブである「CPAN」(Comprehensive Perl Archive Network)からPerlモジュールをインストールするために利用されるツールだ。公式CPANクライアントの代替として広く利用されている。
見つかった脆弱性は「CVE-2024-45321」として特定されており、共通脆弱性評価システム(CVSS)v3.1のスコア値9.8で、深刻度「緊急」(Critical)に分類されている。cpanmがデフォルト設定で安全ではないHTTPを使用してコードをダウンロードしているため、この脆弱性が悪用された場合、悪意のあるコードが実行される可能性がある。
影響を受けるバージョンは以下の通りだ。
CVE-2024-45321に対するセキュリティパッチはまだ提供されていないため、ユーザー自身でこの問題を緩和する必要がある。緩和策はCPAN Security Groupから提供されている。
推奨されている緩和策は以下の通りだ。
ユーザーは推奨されているこれらの緩和策を講じることでCVE-2024-45321の問題を回避できる。またセキュリティパッチが適用されたバージョンがリリースされた際には速やかにアップデートすることが求められる。
AWS ALBに脆弱性 1万5000以上のアプリケーションに影響
ZabbixにCVSS 9.9の「緊急」の脆弱性が見つかる 速やかなアップデートが必要
半田病院を襲ったランサムウェア被害 当時者が語る「生々しい被害実態」と「教訓」
ソニーミュージックグループはセキュリティ素人ばかりの組織で、なぜ内製にこだわったか?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.