VMwareは2024年11月11日より、FusionおよびWorkstationを全てのユーザーに無料で提供すると発表した。有料版の販売は終了し、無料版へ自動的に移行する。無料化による機能変更はなく「今後も機能強化と安定性維持に尽力する」としている。
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Broadcom傘下のVMwareは2024年11月11日から、「VMware Fusion」および「VMware Workstation」を全ユーザーに無料提供すると発表した。これら製品の無料化にあわせ、有料サブスクリプションの「VMware Fusion Pro」および「VMware Workstation Pro」の販売は終了する。有料版の販売は終了するが、契約中の商用ユーザーは契約終了までサービスとサポートを受けられる。
契約満了後はサポートチケットを利用できなくなるが、ユーザーコミュニティーや製品ドキュメントなどの無料サポートエコシステムを利用できる。無料化に伴う機能変更はなく、VMwareは引き続き新機能の開発や安定性の維持に注力する方針だ。ユーザーコミュニティーの活性化にも期待が寄せられており、フィードバックを通じてさらなる発展につなげたいとしている。
VMware Fusion and Workstation are Now Free for All Users - VMware Cloud Foundation(VCF) Blog(出典:VMwareのWebサイト)製品の無料化は2024年11月11日(現地時間)から開始される。これまで有料サブスクリプションとして提供されていた製品は自動的に無料の製品に移行する。Broadcomの責任者は締結済み商用契約の取り扱いについて次のように述べている。
「現在締結されている商用契約は契約期間の終了まで有効ですのでご安心ください。契約どおりフルレベルのサービスとエンタープライズグレードのサポートを引き続き受けられます。高水準のサポートを維持するという当社の取り組みは、契約期間中変わりません」
機能面において無料版と有料版に変更点はないが、有料版のユーザーに提供されていたサポートチケットは、契約満了後は利用できなくなる。VMwareは有料サポートの代わりとして、ユーザーコミュニティーや製品ドキュメントなどの無料のサポートエコシステムを活用するように推奨している。
VMwareは無料化後も新機能の追加や使いやすさの向上、機能強化に積極的に取り組むと明らかにした。また、タイムリーなアップデートを通じて、安定性と信頼性のさらなる向上に尽力するとしている。
今回の無料化はユーザーコミュニティーの活性化にも期待が寄せられている。VMwareは新しいコラボレーションの誕生や、フィードバックからさらなる発展に結び付けたいとしている。
無料化の詳細や製品のダウンロード、VMware Desktop Hypervisorのサービスに関する情報およびリソースは、製品ページ「Desktop Hypervisor Solutions | VMware」から閲覧できる。
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