Intruder Systemsは無償の脆弱性インテリジェンスプラットフォーム「Intel」を公開した。過去24時間の脆弱性情報を分析し、セキュリティチームが迅速に対応できるよう支援する。
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セキュリティ関連のニュースを報じる「The Hacker News」は2024年11月26日(現地時間)、Intruder Systemsが脆弱(ぜいじゃく)性対応プラットフォーム「Intel」を公開したと報じた。
Intelは新たな脅威への迅速な対応と脆弱性の優先順位付けを支援する脆弱性インテリジェンスプラットフォームだ。セキュリティ分野でのリソース不足を補うことを目的に開発されており、無償で利用できる。
同プラットフォームは過去24時間のトップトレンドの脆弱性情報データベース(CVE)を分析し、それぞれの脆弱性に「ハイプスコア」と呼ばれる100点満点の評価を割り当てる。このスコアは脆弱性の注目度やリスクレベルを可視化する値とされ、セキュリティチームが迅速かつ効果的に対応するための指針となる。
Intelは情報提供だけでなく、Intruder Systemsのセキュリティ専門家による解説や分析を加えることで利用者が脆弱性の本質を深く理解できるよう設計されている。米国国立標準技術研究所(NIST)が管理する脆弱性情報データベース(NVD)や米国土安全保障省サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)などの信頼性の高いソースからのデータを統合し、重要な脆弱性情報を一元的に提供している。
Intruder Systemsは、かつて同社が提供していた別のツールが停止したことを契機により包括的なソリューションの構築を目指してIntelを開発した。Intelは脆弱性情報を把握するための余計なノイズを排除し、最も重要な脅威に集中できるプラットフォームとして提供される。特にリソースが限られた中小企業にとって大きな助けとなることが予想される。現在、Intelは無料で利用可能であり、情報セキュリティ担当者が効率的かつ的確に脅威に対処するための新たなツールとして期待されている。
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