CrowdStrikeは2025年版グローバル脅威レポートを公開した。同調査では、AIを悪用したソーシャルエンジニアリング攻撃の高度化などサイバー攻撃者が生成AIを本格的に使いこなしていることが分かっている。
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CrowdStrikeは2025年2月27日(現地時間)、2025年版グローバル脅威レポートである「2025 Global Threat Report」を公開した。
同レポートでは中国のサイバー攻撃の急増、AIを悪用したソーシャルエンジニアリング攻撃の高度化、国家主導による脆弱(ぜいじゃく)性の調査とその悪用、マルウェアを使用しないサイバー攻撃の増加などが明らかにされている。
2025 Global Threat Reportのハイライトは以下の通りだ。
CrowdStrikeのアダム・マイヤーズ氏(敵対者対策責任者)は次のように述べている。
「中国のサイバースパイ活動はますます積極的になっている。AIの悪用も相まって組織はセキュリティへの取り組みを見直さざるを得なくなっている。攻撃者はアイデンティティーのギャップを悪用し、ソーシャルエンジニアリングを活用して検知されずにドメイン間を移動することで従来の防御を無効化する。侵害を阻止するにはリアルタイムのインテリジェンスと脅威ハンティングを活用するとともにIDやクラウド、エンドポイントのアクティビティーを関連付けて攻撃者が隠れている死角を排除する統合プラットフォームが必要となる」
同レポートでは攻撃者が新たな手法を次々と生み出し、従来の防御策では対処が難しくなっている現状を指摘している。サイバー攻撃の脅威が絶えず進化する中、企業は防御策を継続的に強化する必要がある。企業はリスクをリアルタイムで把握し、適切な対策を講じることで被害を最小限に抑える必要がある。静的なサイバーセキュリティ対策ではなく、常に先を見据えた戦略的かつ包括的なアプローチが不可欠といえる。
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