フィジカルAIの社会実装は、一企業だけでは手に余る――。この課題に、富士通は競合するロボット大手3社、そしてNVIDIAと組んで挑む。協業で描く具体策とは。
この記事は会員限定です。会員登録すると全てご覧いただけます。
富士通は、産業用ロボットを手掛けるファナックや安川電機、川崎重工業の3社と、NVIDIAの技術を取り入れながらフィジカルAIの社会実装に向けた事業検討を始めると発表した。富士通らは製造や物流、ヘルスケアなどの産業分野で、人とロボットが協働する仕組みづくりを目指すとしている。
富士通は今回の事業検討の背景として、製造業を中心とした労働力不足や熟練技術者の減少を挙げる。フィジカルAIの実装に向けては、高度なロボット制御や現場データを生かすAIインフラ、それらをつなぐ協調制御基盤が必要だ。同社は、一企業だけでの開発、普及には限界があるとみている。
今回の発表で明らかになった協業の柱は次の3点だ。
基盤構築には、NVIDIAのフィジカルAI関連技術を取り入れる。社会物理シミュレーションの構成要素として世界基盤モデル「NVIDIA Cosmos」を活用する他、以下のツールを組み合わせてロボットの学習や検証、最適化を図る。シミュレーションによる学習結果を現実のロボットに落とし込む「Sim2Real」の実現を目指す。
富士通がフィジカルAIを束ねる「OS」を開発中 カーネギーメロン大学との研究成果を組み込む
足りないデータは「世界モデル」が生成 産業用ロボット大手も採用するNVIDIAのフィジカルAI基盤
生成AIの次に来るのは「フィジカルAI」 NVIDIAが語る、普及に向けた「4つの壁」
NVIDIAが推進する「フィジカルAI」の動向 AIによる空間認識で製造業を支援Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。