AI活用を個人タスクの効率化にとどまらず、価値創出の仕組みをAI中心に再設計する「AIネイティブ企業」が現れ始めた。製造業はどのような姿を目指し、何から取り組むべきか。将来のAIの役割から「逆算」して各社の道筋を描く診断サービスとは。
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AI活用を前提としたシステム構成が課題となる中で、基幹システムやデータ基盤と個別のAI活用を今後どうつなぎ、AIにどこまで判断や実行を担わせるか、頭を抱えるIT部門担当者は多い。
NTTデータグループのフォーティエンスコンサルティング(旧クニエ、以下フォーティエンス)は2026年10月15日、製造業向け「AIネイティブ診断サービス」を提供開始した。
個人タスクの効率化にとどまらず、企業活動の価値創出の仕組みそのものをAI中心に再設計し、新たな顧客価値を生み出すAIネイティブ企業が現れ始めているという。製造業でもAIの活用領域は、需要予測や品質分析から、設計、生産計画、設備やロボットによる判断や実行へと広がりつつある。
一方で、多くの企業では、中長期的なAI導入や活用を構想したいものの、実際には描けていないケースが見られるという。何を目指し何から始めるべきかが明確でない、AI活用が部門やシステムごとに分断された中でどこまでAIに判断や実行を担わせるかが定まらない、といった理由からだ。
こうした課題を踏まえ、フォーティエンスは製造業のAI導入支援で培った知見を基に、各社に適したAIネイティブ化の目標設定と道筋の具体化を支援する。特徴は、将来の価値創出におけるAIの役割から逆算することにある。先進企業の姿を一律に目指すのではなく、各社に適した道筋を描けるとしている。同サービスの概要は次の通りだ。
「AIネイティブ診断サービス」では、AIと製造業に知見を持つコンサルタントが、AIネイティブに至る5段階の発展モデルやベンチマークとなる先進企業事例、フォーティエンスが製造業支援を通じて培ってきた知見を基に、企業の中長期的な目標像と現在のAI活用状況とのギャップを明らかにする。その上で、ギャップを埋めるために必要な施策案を整理し、優先順位を付ける。
同サービスでは、AI中心の業務を実現している企業の事例を紹介した上で、診断対象とする事業範囲を設定し、目指す姿の方向性を確認する。その後、当該事業におけるAI活用の現状を診断し、目指す姿に向けた主要な検討事項や施策案を整理する。一連の検討は、コンサルタントが顧客企業の従業員への情報提供やヒアリングを通じて進める。
現状診断では、全社と業務機能の両面からAI活用状況を確認する。「単一タスク支援」「単一タスク実行」「業務支援」「業務実行」「業務実行+自己最適化(=AIネイティブ)」の5段階の発展モデルを用いて、目指す姿に対する現状を把握する。
同サービスの特徴は次の3点だ。
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