アナログデバイセズ、高速A/Dコンバータ「AD9445」

» 2005年05月10日 19時04分 公開
[ITmedia]

 アナログデバイセズは5月9日(米時間)、入力周波数300MHzで80dBcを超えるSFDRと、72.5dBfsのS/N比を実現する、初の14ビット125MSPSのA/Dコンバータ「AD9445」を発表した。

 高いSFDRにより、強い妨害信号の存在下でも、対象とする周波数帯域内の弱い信号を捉えることが可能。また、従来に比べて高い中間周波数でシステム全体のノイズを低減し、携帯電話基地局の受信機を改善することができる。これにより、基地局のカバーエリアの拡大と呼損の低減が実現されるという。

 さらに高い入力周波数とサンプリング・レートの組み合わせにより、A/Dコンバータ前段の周波数のダウン・コンバージョン・ステップを不要にし、アナログ・フィルタ処理にかかる負担が軽減される。

 AD9445-125およびAD9445-105 ADCは、現在、鉛フリーの100ピン薄型クワッド・フラット・パック・エクスポーズド・パドルでサンプル出荷されており、2005年9月の量産出荷が予定されている。単価は1,000個受注時で、それぞれ59.50ドルおよび49.30ドル。

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