セブン-イレブンが独自の電子マネー発行

» 2005年11月29日 19時15分 公開
[ITmedia]

 セブン&アイ・ホールディングスは11月29日、ジェーシービー(JCB)と提携し、非接触ICチップを搭載したプリペイドタイプの電子マネーカードを、2007年春をめどに独自に発行すると発表した。グループ店舗で相互利用できるポイントサービスも、2007年春以降に始める。

 電子マネー、ポイントサービスとも、当初は全国1万1000店以上のセブン-イレブン店舗で利用できるようにし、将来はイトーヨーカドーなどグループ計1万2500店舗で利用可能にする。買い物で貯めたポイントの電子マネー化など、電子マネーとポイントが連動したサービスも準備するほか、グループ外の企業とのポイント連携も推進していく。

 JCBに開発ノウハウを提供してもらうほか、申し込み手続きやデータ管理を委託する方向で検討する。JCBの非接触IC決済サービス「QUICPay」などといった後払いシステムや、他社の電子マネーにも対応したシステム構築も検討する。

 同社グループの店舗には毎日約1300万人が訪れているといい、電子マネーの発行枚数は1000万枚と「国内最大規模」(同社)を見込む。カードの発行はセブン&アイグループのアイワイ・カード・サービスが主体になって行う。

 セブン&アイグループは、セブン銀行を設立するなど金融サービスに注力してきた。独自の電子マネー発行とポイントサービスで金融・決済サービスの幅を広げる。

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