セブン&アイの独自電子マネー、名称は「nanaco(ナナコ)」

» 2006年05月19日 12時35分 公開
[ITmedia]

 5月19日、セブン&アイホールディングスは、2007年春よりFeliCaを利用したプリペイド型電子マネーを発行し、名称を「nanaco(ナナコ)」とすることを発表した。グループ内各店舗の買い物に利用できる、独自ポイントサービスも提供する。

 ナナコの発行主体はアイワイ・カード・サービス。2007年春からセブン-イレブン店頭で発行を開始し、初年度の発行枚数は1000万枚を予定している。

キャラクターは「キリンのナナコ」。長い首が数字の「7」に見え、体に7色の模様を持つ女の子、という設定。テーマカラーは「7色の虹」

全方式対応のリーダー/ライターを採用、ポイント連携も

 第1フェーズとして、2007年春にセブン-イレブン店舗からサービスを開始する。2007年度中を第2フェーズとし、イトーヨーカドーなどグループ各店舗へ拡大していくとともに、JCB加盟店を中心に、グループ外店舗でも利用できるように進めていくという。またセブン-イレブンでは2006年秋から2007年春にかけて新型POSレジを導入する予定で、第2フェーズ中に「QUICPay」などFeliCaに対応した他の決済方式も利用できる、松下電器産業製のマルチリーダー/ライターを設置する。セブン&アイホールディングスでは「Edy」「Suica」「iD」「スマートプラス」など全方式への対応を目指しており、それぞれの事業者と交渉を開始したという。第1フェーズ展開後は、おサイフケータイへの対応も進める。

 ナナコのチャージは、セブン-イレブン店舗のPOSレジで対応するほか、セブン銀行が導入中の新型ATMでもチャージ機能を開発中。他方式の電子マネーチャージの取り扱いも検討しているという。

 ポイントサービスは2007年春、ナナコの発行と同時にセブン-イレブン店舗でサービスを開始し、2007年秋以降はセブン&アイホールディングス各店舗でも利用できるようにしていく。また、2007〜2008年にかけては、グループ外企業とのポイント連携も開始予定。

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