米調査会社のGartnerは11月18日、コンシューマー向け携帯アプリの2012年のトップ10予想を発表した。コンシューマーや関連企業へのインパクト、売り上げ、顧客忠誠度、ビジネスモデル、顧客価値、市場浸透などに基づいて選出した。
トップ10は以下の通り。
- 送金サービス
- ロケーションベースサービス
- Web検索
- Webブラウジング
- 健康チェック
- オンライン決済
- 近距離コミュニケーション(NFC)
- 広告
- インスタントメッセージング
- 音楽
1位の送金は、SMSなどを使って個人同士で送金する機能を指す。従来の送金方法よりコストが掛からずスピードも速いことから主に新興国市場での拡大が見込まれるが、安全性と規制関連が課題となる。2位のロケーションベースサービスの2009年のユーザー数は9600万人で、2012年には5億2600万人以上になるとGartnerはみている。7位のNFCは、NTTドコモのおサイフケータイのような非接触ICを使った近距離データ送受信サービス。このアプリ普及の最大の課題は携帯キャリアとサービス提供企業とで条件の合意に達せられるかだという。
同社の調査ディレクター、サンディ・シェン氏は「コンシューマー向け携帯アプリ市場はもはや携帯キャリアだけのものではなくなっている。スマートフォンへの関心の高まりやネットワーク企業の参入、アプリストアの拡大などにより、携帯キャリアの優勢は揺らいでいる。モバイルサービスの“エコシステム”とユーザー体験を支配できる企業が市場の勝者となる」と分析する。
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