AT&T、iPhone向け“どこでもTV”「SlingPlayer」での3G利用を可能に
iPhoneの米国でのキャリアAT&Tが、「SlingPlayer Mobile for iPhone」の3Gネットワーク利用を許可した。
米AT&Tは2月4日、米Sling MediaのiPhone向けリモートTV視聴ソフト「SlingPlayer Mobile for iPhone」を同社の3Gネットワークを利用できるようにすると発表した。
SlingPlayer Mobileは、Sling MediaのSlingboxを経由して、セットトップボックス、衛星放送受信機、DVR、DVDプレーヤーをモバイル端末からコントロールし、TV番組などのコンテンツをリモートで視聴できるようにするアプリケーション。2009年5月から29.99ドルで販売されているiPhone版はWi-Fiでの利用のみが可能で、同社は「3G対応するためにAppleおよび通信業者と引き続き協力している」としていた。
AT&Tは、2009年12月半ばからこのiPhoneアプリをテストしてきたが、3Gネットワーク経由での稼働が可能との結論に達し、Sling MediaとAppleにそう伝えたという。
同社は、3月末までにアプリ開発者に向けて、ビデオその他のアプリケーションの無線ネットワーク最適化要件をAT&T Developers Programのサイトで提供するとしている。
一方、AppleがiPadの発表とともに配布したiPhone OS 3.2β SDKでは3Gネットワーク経由のVoIP利用が可能になっており、既に対応したアプリも登場し始めている。
SlingPlayer MobileがiPadにも対応すれば、タブレット型“どこでもTV”が実現することになる。
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