ニュース
Google、動画コンテンツ保護技術のWidevineを買収
Google TVのコンテンツパートナー獲得で苦戦しているGoogleが、ストリーミング配信向けDRM技術を手掛けるWidevineを買収する。
米Googleは12月3日(現地時間)、コンテンツ保護および動画最適化技術を手掛ける米Widevine Technologiesを買収することで合意に達したと発表した。YouTubeなどのストリーミング動画配信での海賊行為を防ぎ、より高品質なコンテンツを提供するのが目的としている。取引の詳細は公表されていない。
Widevineは1999年創業のワシントン州シアトルに拠点を置く非公開企業。動画および音声向けのマルチプラットフォームDRM(デジタル権利管理)および動画最適化技術を提供している。米Cisco Systemsや大日本印刷から出資を受けており、顧客には大手メディア企業の米NBC.comやオンライン動画レンタルの米Netflixや米VUDU、韓国のSamsungや東芝などのハードウェアメーカー、AT&Tなどのキャリアがある。
Googleは2日、オンラインコンテンツの著作権保護強化を目的とした取り組みを発表している。同社のこうした動きは、「Google TV」のコンテンツ拡充を狙ったものとみられる。Googleが10月に発表した同インターネットテレビサービスのコンテンツパートナーには、ABC、CBS、NBC、FOXのいわゆる米国の4大テレビネットワークは含まれていない。
関連記事
- Google、コンテンツ削除申請の簡易化など著作権保護方針の強化を発表
- YouTube、チャンネル登録数が10億突破と発表
- YouTubeとAndroid、Googleの収入源として急成長中
- Google TV、主要テレビ局やTwitter、Amazonらがパートナーに
10月に製品が発売される予定のGoogle TVには専用Twitterがプリインストールされ、AmazonやNetflixからビデオを購入できる。 - Cisco、デジタルコンテンツ保護のWidevineに出資
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.