全身の力が抜けた姿勢でリラックス──その寝心地が“無重力”などとも言われる「リクライニングチェア」が人気です。折りたたみ式なので持ち運びが可能で、キャンプに持ち出して使えば自然の中で極上の時間を過ごせます。もちろん、自宅で使っても昼寝や夜のオフタイムで休息をサポートしてくれます。
ここでは“無重力”なリクライニングチェアのチェックポイントと、おすすめモデルを紹介します。商品選びの参考にしてください。
Fav-Log編集部員としてアウトドアや家電、ガジェット、車などを担当。ITmediaで長くITトレンドやネットの話題、業界事情、ガジェットなどを取材する一方、学生時代の野宿旅行から各地でキャンプを楽しんできました。キャンプのポリシーは「シンプルに」。最近は三浦半島に通って海釣り(主にライトゲーム)を楽しんでます。ファイナンシャルプランナー(日本FP協会認定AFP)。思い出のキャンプ地は大雪山・旭岳のテント場。最愛のガジェットはJornada 690。好きな魚はカサゴとオオモンハタ。
「ゼログラビティー」(無重力)などと呼ばれることもあるリクライニングチェアの魅力は、深いリクライニング姿勢。座ったまま後ろのシートが倒れ、脚部が持ち上がることで、脱力した姿勢でリラックスできます。
椅子にオトマンを組み合わせた場合と比べ、「宇宙飛行士の就寝姿勢」などと言われる自然な姿勢で横たわることができ、体重を感じられなくなるような感覚が“無重力”と呼ばれる理由です。あまりの寝心地の良さから、一部では「人をダメにするチェア」などと呼ばれることも……。
自然の中で使えば最高のゆったり感に包まれ、自宅でのんびりしたい時にも活躍。夏場の就寝用ベッドとして使っているという人もいます。
ハンモックと比べると、揺れや包まれ感を楽しむことはできないものの、普段は椅子として使える、設置スペースの自由度が高い……といったメリットがあります。
大人が寝そべることができる大きさのリクライニングチェア。リクライニングした時には前後にある程度のスペースが必要になるので、室内などの使いたい場所で問題なく設置できるのか確認しておきましょう。コールマンの「インフィニティチェア」は、リクライニング最大時のサイズは「166×69×76cm」となっています。
アウトドアでの利用に配慮した折りたたみ式が多いのですが、一般のアウトドアチェアに比べると大きさ・重さはそれなりにあります。使わない時には収納しておきたいのなら、保管場所をどうするのかは念頭に置いておきましょう。
キャンプ場などに持ち込む場合は車に積むことが前提になりますが、自分の車に積めるサイズなのかどうか、確認しましょう。キャリーハンドルを装備したものなら持ち歩きに便利です。
シート生地はメッシュを採用しているものが多く、寝転んだ姿勢でも通気性を確保しています。夏は快適ですが、冬はやや寒く感じるかもしれません。フォームパッドなどが入ったものならクッション性で快適に過ごせますが、夏はちょっと蒸れが気になるかもしれません。
シートの幅も確認しておきましょう。コールマンの「インフィニティーチェア」は全幅が69cmなのに対し、Amazonベーシック「ゼログラビティーチェア」は65cm。幅が広いほうがゆったりとできますが、その分かさばります。
このタイプのリクライニングチェアの大定番が「コールマン」(Coleman)の「インフィニティチェア」です。
設営・収納が容易な折りたたみ式。無段階でリクライニングでき、任意の角度で簡単にロックできるレバー機構を備えています。足の位置がお腹より高くなるほどのリクライニングの深さ、通気性のよいメッシュのシート、上下位置を調節できるヘッドレスト──など、定番にふさわしい機能性が人気のポイントです。
持ち運びに便利なハンドルがついているのもアウトドア用品メーカーならでは。耐荷重は約100kg。重さは約8.8kgと、同種のチェアでは重いほうです。
Amazonブランドのリクライニングチェアが「ゼログラビティーチェアー」。コールマンのインフィニティチェアと比べ安価で、コスパの良さから人気になっています。
リクライニングのロックはダイヤル式で、インフィニティチェアのレバーより少し面倒。背もたれや座面はメッシュです。
重さは約7.5kgと、インフィニティチェアより軽量ですが、持ち運び用ハンドルは備えていません。耐荷重は136kgです。
カラーはブラックとベージュ、ネイビー、バーガンディがラインアップされています。
リクライニングチェアの高級版。他製品と比べ高価ですが、3層構造クッションや通気性・透湿性・速乾性に優れた素材の背もたれと足掛けで本格的な座り心地を実現しています。
人気アウトドア用品ブランド「ロゴス」(LOGOS)のリクライニングチェア。重さ約7kgと、同種のチェアとしては軽いほうです。背もたれと座面はメッシュ。リクライニングは無段階で可能。ドリンクなどを置けるサイドトレーが付属します。
人気アウトドアブランド「キャプテンスタッグ」(CAPTAIN STAG)の「アルミリラックスチェア」は、フレームにアルミを採用。重さ4.5kgと、同種のチェアとしてはかなり軽くなっています。その分、耐荷重は約80kgと控えめになっています。
耐荷重160kgをうたうリクライニングチェア。フォームパッド入りの背もたれと座面で快適な座り心地を実現しています。サイドにカップホルダーが付いているのも便利。
コールマンのインフィニティチェアに、飲み物や小物を置けるホルダーを追加すると便利。フレームに装着できるホルダーを集めてみました。
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