冬に向けてだんだんと寒くなってくる時期は、煮込み料理など温かいおかずを作る機会も増えてきます。
時間をかけて作るのも良いのですが、忙しい時は調理にかける時間がありませんよね。そんな時に活躍するのが「圧力鍋」です。圧力鍋は、鍋内部の圧力を高めることによって高温調理を可能にする鍋のこと。そのため火が通りにくい食材でも、短時間で柔らかくなります。圧力鍋によって調理の幅も広がりそうです。
今回は、短時間でおいしい料理を作ることができるおすすめの「圧力鍋」を紹介します。
圧力鍋は、鍋を密閉することで蒸気を閉じ込めます。そうすると鍋の中の蒸気圧が高まり、沸点が上昇します。沸点が高まることによって食材を通常より高い温度で調理でき、調理時間が短くなるという仕組みです。
例えば1〜2時間ほど煮込まなければならない料理でも、圧力鍋を使うことによって20分程度でできてしまう場合もあります。
圧力鍋は火にかけている時間はとても短いのですが、火を止めた後すぐにふたを開けることはできません。
圧力鍋の内部は120度ほどの高温になっており、火を止めてもしばらくは圧力が保たれています。だんだんと圧力が下がるのを待つことになります。ふたをすぐに開けることができないことを踏まえて、調理時間を考えておくと良いでしょう。
圧力鍋の種類によってはIHクッキングヒーターに対応していないものもあるので、熱源に関してはしっかりと確認しておきたいですね。
また電気を使う圧力鍋もあるので、気になる人はチェックしてみると良いでしょう。
ワンダーシェフの「あなたと私の圧力魔法鍋 片手圧力鍋」は、日本最高クラスの圧力(140kPa)を誇ります。温度も126度まで上がるので、かなり高温での調理が可能となります。
3.0Lサイズで片手鍋のタイプです。持ちやすいので、移動時も楽です。また内側の圧力が5kpa以下にならないとふたが開かない仕組みなので、誤って開けて火傷するなどのリスクが軽減されますね。
サイズは39(持ち手を含む幅)×19.5(高さ)×21(奥行)cm。最高水位線は約2Lとなっています。対応熱源はガス、IH (200V対応) 、ラジェントヒーター、ハロゲンヒーター。価格は1万円前後です。
アイリスオーヤマの「片手圧力鍋 5L」は、2段階の圧力切り替え式なので料理に合わせて圧力を変えられます。
低圧(60kPa)であれば魚や野菜など煮崩れしやすい食材、高圧(100kPa)はブロック肉や熱が通りにくい食材に対応可能。また鍋の内側に最大調理量と豆類最大量のメモリが付いているので、食材の入れすぎなども防げます。
サイズは約42.3(持ち手を含む幅)×20.3(高さ)×21.7(奥行)cm。IHとガスに対応しています。価格は5300円前後です。
煮込み料理だけではなく蒸し料理にも対応しているのが、グループセブ ジャパン「ティファール クリプソ ミニット イージー」です。
専用の中かごが付いているので、1台で2役こなします。また従来品よりも30%軽くなり、重さは2.2kgです。片手でも扱えるようになっています。
対応熱源は、IH(100V-200V対応)、電気プレートコイル、セラミックヒーター、ハロゲンヒーターです。サイズ(取っ手・ふた付き)は37(幅)×18(高さ)×25(奥行)cm。価格は1万3000円前後となっています。
圧力鍋は蒸気を外に逃すこともあり、調理中は音が気になることがあります。フィスラー(Fissler)「ビタクイックモノ プラス」はほとんど蒸気を逃がさない圧力鍋なので、音がとても静かです。
また圧力鍋はふたをしっかり閉める必要があるので、ふたの扱いに面倒さを感じることもあります。その点フィスラー(Fissler)「ビタクイックモノ プラス」はふたの「CLOSE」タブを本体の取っ手のみぞに差し込み、ふたを水平にセットするだけです。さらにガラスのふたが付いているので、通常の鍋として使うこともできます。
サイズは42.5(持ち手を含む幅)×17.5(高さ)×25(奥行)cm。熱源は直火とIHに対応しています。価格は2万5000円前後です。
パナソニックの「電気圧力なべ」は、電気を使う圧力鍋です。火を使わないので熱源の心配がありません。電気を使うため予約ができますし、出来上がると自動で保温してくれます。
さらに自動調理の機能があり、セットすれば出来上がるのを待つだけです。圧力調理、無水調理、低温調理にも対応するので、さまざまな料理ができます。
サイズは29.2(幅)×27.0(高さ)×27.8(奥行)cmで比較的コンパクトですが、満水容量は約3.0L、調理容量約2.0Lです。カレーなら4〜5人前が作れます。価格は2万5000円前後です。
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