免許を取得したら、欲しいのがマイカーです。今回は、「お金はないけれど、自分専用の車が欲しい」という人へ、運転初心者におすすめの中古車を紹介します。
大学卒業後、大手メーカー系自動車販売会社に勤務。在職中は個人顧客を中心に年間平均60台の新車を販売。自動車保険の見直し提案などの経験も豊富。その後、金融業界に精通した業務・教育支援を行う会社に転職し、法人営業に従事するとともに、2級ファイナンシャル・プランニング技能士およびAFP資格を取得。2018年よりライターとして活動を開始。新車ディーラー業界の裏話やファイナンシャルプランナーの視点から見た車購入アドバイスだけでなく、お得なカー用品やガジェット紹介等も得意とする。私生活では3児とうさぎ2羽の父。【保有資格】2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP(日本FP協会認定)
すでに乗りたい車種が決まっているなら別ですが、初めての車選びで最優先したいポイントは、とにかく運転しやすい車を選ぶことです。運転免許を取りたての人の場合は、通っていた教習所で使っていた車にする、というのも1つの選択です。
一般的な教習車の場合、小型車と呼ばれる5ナンバークラスのセダンを使っていることが一般的。同じ車種にすれば教習所と同じ感覚で運転できますが、5ナンバーセダンは選択肢も少なく、価格も高めです。
デザインや経済性などからハッチバックのコンパクトカーにする、というのも1つの選択です。教習車よりも小さめですが、今の日本車の主流ともいえるカテゴリーなので、中古車市場に流通している量も豊富で選びやすいです。
軽自動車は最も維持費も安く運転もしやすい車ではありますが、小さい車に慣れると大きな車に買い替えたときに恐怖感を覚える可能性があります。
セダンで運転しやすい車の1つが、マツダの「アクセラ」です。全幅が5ナンバーの枠を超えて3ナンバークラスにはなりますが、取り回しもしやすく初心者でも運転しやすいのが特徴です。
おすすめする理由は、多くの自動車教習所で教習車として採用されていることです。初代モデルは2003〜2009年に製造され、2代目モデルは2009〜2013年、3代目モデル(写真)は2013〜2019年に製造されていました。現在は「MAZDA3」として販売されている車です。
初代と2代目はマニュアル・トランスミッション(MT)車の設定や、ハッチバックのスポーツモデル「マツダ アクセラスポーツ」の設定もあります。
トヨタ自動車がグローバル展開しているコンパクトカーが「ヤリス」です。以前は日本国内で「ヴィッツ」の名で販売されていました。
排気量は1000〜1500ccで、いずれも軽快な走りをすることができます。現行車でもMT車が採用されているシリーズです。中古車で購入するなら安価な2代目、もしくは3代目の「ヤリス(ヴィッツ)」がおすすめです。
燃費を気にする人は、車両価格は上がりますがハイブリッドモデルもあるので、そちらを検討してみてもよいでしょう。
運転初心者向けの車の代名詞ともいえるコンパクトカーが、日産自動車の「マーチ」です。コンパクトでかわいらしい見た目の車を、見たことがあるかと思います。「マーチ」の歴史は長く、30年以上も親しまれています。
小さいボディで小回りが利く、というのも特徴ですが、見た目とは裏腹にパワフルな走りができるスポーツモデルの「12SR(K12型)」や「NISMO(K13型)」もラインアップされています。もともと車両価格は安価なので、中古車は手が届きやすい価格帯で流通量が多いため、車探しで困らないでしょう。
初めてのマイカーとしても最適ですし、日常の足とするセカンドカー需要にも合う車といえます。
万人に愛される5ナンバーセダンの代名詞がトヨタ「カローラ」です。1966年の誕生以来、常に時代の要請を先取りした車づくりにより、多くの人々に支持され、モータリゼーションを牽引してきた車です。
「カローラ」も「アクセラ」と同様に教習車として使われることが多く、自動車教習所で乗っていた人も多いでしょう。現行モデルはボディのワイド化によって3ナンバーとなっていますが、5ナンバークラスの「カローラアクシオ」は2006年から現在に至るまで売られている車です。
見た目はシンプルですが、全ての車のスタンダードともいえる、万人受けするデザインや走行性能が魅力です。中古車として流通している車の中には、ワンオーナー車が多いのも特徴で、程度の良い個体に巡り会える確率が高いともいえるでしょう。
他の人とはあまりかぶりたくない、せっかくのマイカーでレジャーを楽しみたい、という人におすすめしたいのが、ホンダの「エアウェイブ」です。開放感あふれるスカイルーフや広いラゲッジスペースを有したステーションワゴンタイプの車です。取り回しのしやすいサイズ感ながら、ラゲッジスペースを最大限まで有効に使うことができる、バランスの良い車といえます。
アウトドア・レジャーで車を使う際には、積載できる容量が大きければ大きいほど活躍するので、このような用途で車を使いたい人にはおすすめの1台です。ただ、中古車市場に出回っている台数が少ないのがネックかもしれません。
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