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【家計簿】キャッシュレス時代の「家計簿のつけ方」 長く続ける5つのコツ 家計簿アプリを上手に使おう

» 2023年05月14日 09時30分 公開
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 毎月の出費がいくらなのかを把握するために、家計簿をつけている人はどのくらいいるでしょうか。昔はつけていたけれど、面倒くさくなってやめてしまったという人もいるでしょう。完璧にやろうとすると、ストレスになったり、家計簿をつける効果が見えなかったりして、モチベーションが下がって続かなくなります。

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 そこで今回は、無理なく続けられる「家計簿のつけ方」をお伝えするとともに、キャッシュレス時代の家計簿のつけ方も解説します。今からでも遅くはありません。家計簿をつけて家計管理を始めてみましょう。

石倉博子

石倉博子

ファイナンシャルプランナー(1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP認定者)。

“お金について無知であることはリスクとなる”という私自身の経験と信念から、子育て期間中にFP資格を取得。実生活における“お金の教養”の重要性を感じ、生活者目線で、分かりやすく伝えることを目的として記事を執筆中。大学では美学美術史と油絵を学び、文学と造形の学士を取得。しかし今は芸術とは程遠いお金の計算に情熱を燃やす人間になっている。伏線がきれいに回収された小説を読むのが好き。

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家計改善のために「家計簿」をつけよう

 「何にいくら使ったのか分からない」「給料日前は銀行口座の残高がわずかになる」「貯金ができない」など、家計に無頓着である人がまずやるべきことは「家計簿をつけること」です。その状態を「知る」ことから始めないと、対処はできません。

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 家計を正常に回すためには、得た収入の範囲内で支出をコントロールして、生活する必要があります。収入と支出のバランスを保つために、家計簿を使って支出を管理することが重要となります。

 家計簿をつけるのは簡単ですが、続かない、効果が見えないという人は、間違った家計簿のつけ方をしている可能性があります。そこで、家計簿のつけ方をここで見直してみましょう。“正しい”家計簿のつけ方を順に解説していきます。

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続かない人へ ”正しい”家計簿のつけ方5つのポイント

家計簿をつける目的を決める

 漠然と家計簿をつけるだけでは、ただの無駄な仕事になってしまいます。何のために家計簿をつけるのかを明確にしましょう。

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  • 支出を把握したい
  • 無駄な支出を削りたい
  • 毎月5万円貯金したい
  • 口座残高に余裕を持たせたい
  • 旅行代金を貯めたい など

 できるだけ具体的な目標の方が効果を実感できるので、モチベーションを維持できます。

自分に合ったフォーマットを選ぶ

 家計簿は、市販されている家計簿ノート、スマホの家計簿アプリ、自作のノート、自作のエクセル家計簿など、フォーマットはいろいろあります。スマホの家計簿は簡単で便利ですが、手書きが性に合っているという人もいます。長く続けるためには、自分が使いやすいものを選びましょう。

 スマホの家計簿アプリは、銀行口座やクレジットカード、電子マネーとの連携ができたり、レシートの読み取り機能が付いていたりと、作業を簡略化できるのが特徴です。また、毎月の支出をグラフ化して、家計分析もできます。家計簿アプリだけでもたくさんの種類があるので、比較サイトなどを利用して自分に合った家計簿アプリを探してみるとよいでしょう。

シンプルに家計簿をつける

 支出を記録するときに、費目が細分化されていると、費目の選択に迷ったり、記入するのに手間がかかったりします。なるべく費目はシンプルにした方が続けられます。また、正確に記録することが目的ではないので、1円単位で記入する必要もありません。

 ただし、費目については、家計簿の目的が支出の無駄を見つける場合は、細分化して記入すると見つけやすくなります。目的に合った使い方をしましょう。

<費目の例>

  • 住居費
  • 食費
  • 水道光熱費
  • 通信費
  • 保険料
  • 日用品
  • 交通費
  • 娯楽費
  • 雑費(選別が難しいもの)

 ここで気になるのが固定費の記入です。毎月ほぼ同額の支出であれば、最初に固定費を差し引いて生活費を算出し、その中でやりくりするとよいでしょう。家計簿アプリの中には、毎月の固定費を繰り返し設定に登録して、入力の手間を省けるものがあります。

家計簿をつけた後に振り返る

 家計簿をつけただけで終わってしまわないように、振り返りをしましょう。ここが一番大事です。家計簿アプリを利用すると、毎月の収支をグラフにして、見える化してくれるので、分析がしやすいでしょう。数カ月続ければ、自分の支出の傾向が分かってきます。食費の割合が多いと感じたら、次の月には、食費と外食費を分けて記録するなど、問題が隠れていそうな費目を細分化すると、支出が多くなっている原因を見つけやすくなります。

 また、見逃しやすい(気付きにくい)固定費にも注目してみましょう。当たり前に支出している通信費や保険料などに改善の余地があるケースも多く、固定費が削減できると節約効果も大きいので、見直しができるか検討してみましょう。

改善策を考えて実行する

 最後は、見直しポイントが分かったら、そのための対策を考えて実行します。外食を控えて自炊をする、スマホの契約内容を変更するなど、支出を減らすための行動を起こします。改善策を実行して、それが家計簿に反映されたら、これほどうれしいことはないでしょう。そして収支グラフで結果が見えてきたら、家計簿をつける意欲が増すでしょう。

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キャッシュレス払いでの家計簿のつけ方

 近年、キャッシュレス化が進んでいることで、クレジットカードや電子マネー、アプリ決済で買い物をすることが多くなっています。この場合、どうやって家計簿につけていけばいいのか悩むと思います。

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 まず、クレジットカード払いでの記録方法を見ていきましょう。方法は2つあります。

クレジットカード払いでの記録方法

1.買い物をしたときに、その都度記録していく

2.クレジットカードの引き落とし日に明細を見て記録する


1.買い物をしたときに、その都度記録していく

 現金での買い物と同じように記録していきます。いつ、何を買ったか、細かく把握できるので、支出の見直しがしやすいのがメリットです。一方、使った日と実際にお金が引き落とされる日が違うため、月の収支が合わなくなるのがデメリットです。

2.クレジットカードの引き落とし日に明細を見て記録する

 引き落とし日に記入をする方法は、家計簿と実際の現金の流れが一致するのがメリットです。一方、買った日から時間が経っているため、いつ、何を買ったか、把握しづらいのがデメリットです。クレジットカードの明細には、利用日と利用店名だけ記載されている場合が多いので、日付と店名を見て、何を買ったか必死に思い出すというケースはよくあるのではないでしょうか。

 このように、どちらの方法でも一長一短がありますが、家計簿をつける目的が支出の無駄をなくすことであれば、その都度記入した方が節約につながります。一方で、大まかに収支を把握できれば十分と考えており、家計簿をつける負担を増やしたくない人は、引落し日にざっくり記入する方が長く続けられるでしょう。その人の家計簿をつける目的に合った方法を選ぶとよいでしょう。

家計簿アプリの連携機能

 家計簿アプリには、クレジットカードや銀行口座と連携して、複数のカードの購入履歴や口座の引き落としの情報を自動で取り込める機能が搭載されているものがあります。こうした連携機能を使えば、バラバラの明細を一元管理することができます。

 また、電子マネーやポイントカード、証券会社、ショッピングサイトとも連携できるアプリもあります。連携によって、自動で明細が取り込めるので、レシートで管理する必要はなく、記入漏れや記入ミスを防げます。

フォト お金が貯まる人気家計簿アプリ「Zaim」(出典:家計簿アプリ Zaim
フォト 人気の家計簿アプリ「マネーフォワード ME」(出典:マネーフォワード

 このような家計簿アプリの連携機能を極めるためには、できるだけ現金を使わないようにする必要があります。キャッシュレス時代の家計簿はさまざまなサービスと連携して自動化していくとよいでしょう。

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家計簿を長く続けるために……

 家計簿をつける効果を実感できなければ、ただの作業になってしまうので、長く続けることは難しくなります。具体的な目標を立てて、実態を把握し、改善点を見つけて、目標を達成するために行動するところまでが家計簿の役割となります。その結果が家計簿に反映されれば、続けるモチベーションとなります。

 家計簿のつけ方は人それぞれですが、1日の振り返りとして寝る前につける、頭がスッキリしている朝時間につけるなど、習慣化しておくと続けやすいでしょう。毎日つけるのは面倒という人は、週末にまとめてつけるのもよいと思います。

 ただし、あまり期間が空いてしまうと、つけていない分を一気にやることになるので、負担が増えて、家計簿をつけることが苦行になってしまいます。できれば1週間以上は空けない方がよいでしょう。

 家計簿は完璧につける必要はありません。収支の計算が合わなくても問題が起こるわけではないので、気軽につけましょう。それが長続きする秘訣です。

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