夏休みに家族で行きたい「関東近郊登山スポット」5選 涼しくて快適！ アクセス抜群＆観光できる場所も

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　夏休みに家族でどこかへ出かけたいけれど、暑すぎてどこに行こうか迷っている……。そんな時は、自然に囲まれた登山スポットでリフレッシュしませんか？

　山は平地よりも標高が高い分、一般的に気温が低いため、夏でも爽やかに過ごすことができます。また、夏は高山植物が美しく咲く時期！　色とりどりのお花が咲き誇る風景も見応え抜群です。

夏休みは家族みんなで登山に行こう

　今回は、夏休みの家族でのお出かけにぴったりな関東近郊の登山スポットを5つ紹介。観光スポットの近くにあるところもあるので、泊まりがけのプチ旅行に選ぶのも良いですよ！

おかだあきほ

フリーランスライター兼アウトドアショップスタッフ。富士登山をきっかけにアウトドアにはまり、登山やキャンプ、トレイルランニングなど幅広いアクティビティを一年中楽しんでいます。勤務するアウトドアショップのお客さまから寄せられるお悩みや自身の山体験を生かし、リアルで深い内容を発信！　リモートワーカーのため、仕事や日常を快適かつ生産的に行うためのガジェット選びも得意です。

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夏休み登山のおすすめスポット1：尾瀬

　「尾瀬」は、群馬と新潟、福島の中間地点にある登山スポット。湿原である尾瀬ヶ原や高山湖の尾瀬沼、日本百名山である燧ヶ岳（ひうちがたけ）と至仏山（しぶつさん）が合わさり「尾瀬国立公園」を形成しています。

　夏の尾瀬の魅力は、なんといっても高山植物。オレンジ色のニッコウキスゲや、至仏山周辺だけに生息するオゼソウやホソバヒナウスユキソウなど、山に登らないと見られない希少な花が辺り一面に広がっています。青空と草原の緑に、花のオレンジや白が映え、華やかな雰囲気。毎年夏に必ず尾瀬を訪れるという人も多くいるほど人気のスポットです。

開放的な空間で、多種多様な植物を鑑賞できる尾瀬

　関東から電車やバスでのアクセスが良いのも魅力。新宿発の直行バスが運行しているほか、新幹線と在来線、路線バスを乗り継いでも片道3時間ほどで登山口（尾瀬戸倉）に向かうことができます。

　尾瀬ヶ原を少し歩くだけなら日帰りでも可能ですが、燧ヶ岳へ登ったり、尾瀬全体をたっぷり歩いたりするのなら、1〜2泊しましょう。尾瀬にはきれいで快適に過ごせる山小屋がたくさんあるので、子供がいてもOK。初めての山小屋泊登山にもおすすめです。

　尾瀬ヶ原は傾斜がほとんどなく、普段登山をしない人でも行きやすいですが、木道が滑りやすいため、登山靴をはくのが安全です。

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夏休み登山のおすすめスポット2：棒ノ折山

　「棒ノ折山（ぼうのおれやま）」は、埼玉県飯能市と東京都奥多摩町の間にあるスポットで、標高は969m。子供と一緒でも挑戦しやすい、往復5時間の初心者向けコースは、沢づたいに登っていくため、夏でも涼を感じられるのが魅力。小川を飛び越えたり、滝のすぐ横を通ったりと、冷たい水のせせらぎを身近に感じながら登山を楽しめます。

　周囲は高い木が生い茂っており日陰が多いのもうれしいポイントです。ただし滑りやすいスニーカーなどでは、ぬれた岩の上で滑る可能性があるため、登山靴をはきましょう。

沢登りが体験できる棒ノ折山

　静かな雰囲気の登山道とは打って変わり、山頂は開けていて明るく、秩父の山が見下ろせます。ベンチや東屋があり広いため、家族みんなでお弁当を広げてピクニックをするのも楽しいですよ！

　西武池袋線飯能駅からのアクセスが良いのも魅力の一つ。棒ノ折山登山とあわせて、周辺でキャンプを楽しんだり、ムーミンバレーパークを訪れたりするのも、家族の良い思い出になりそうです。

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夏休み登山のおすすめスポット3：金時山

　標高1212mの「金時山」は、神奈川県の箱根に位置しています。関東周辺の山の中では標高が比較的高いものの、金時神社を出発地点とする最短コースは往復3.5時間ほどで、危険箇所はないため登山初心者にもおすすめです。

　金時山は、昔話でなじみのある「金太郎」が生まれた場所という説があり、金太郎にゆかりのある岩や滝などが残っています。そのため、山登りをしながらそういった名所を見て回るのも楽しみ方の一つです。小学生の子供がいる場合は、良い自由研究になるかも？

雄大な富士山や箱根の街並みを眺められる金時山

　金時山の山頂からは、晴れていれば迫力のある富士山や箱根外輪山、街並みを見渡せます。高い木が少ないため開放感抜群。「金時茶屋」で食べられる大粒ナメコの味噌汁や金時うどんも絶品なので、ぜひお試しを。

　言わずと知れた温泉街・箱根にあるため、下山後は温泉を堪能できるのも魅力です。ふもとには日帰り温泉施設や旅館がたくさんあるので、自分好みの温泉施設が見つかるはず。そのまま旅館に宿泊したり、箱根湯本へ向かって食べ歩きや観光を楽しんだりするのもおすすめです。

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夏休み登山のおすすめスポット4：赤城山

　群馬県にある「赤城山」は、いくつかの山が合わさった複式火山で、最も標高が高いのは1828mの黒檜山（くろびさん）。東京から電車とバスを使っても3時間弱で登山口に着くことができるアクセスの良さもあって、1年中登山客で賑わうスポットです。

　夏の赤城山の見どころは赤城大沼。標高1340mのところにあるため、平地よりも涼しく、見た目も爽やかです。湖の周りには遊歩道があり、ぐるりと1週しても1.5時間ほどのため、家族連れでも歩きやすいのもポイント。普段登山をしない人でもスニーカーで訪れやすいスポットです。

赤城大沼は夏におすすめの“涼”を感じるスポット（出典：公益財団法人 前橋観光コンベンション協会）

　湖畔歩きだけでは物足りない人は、黒檜山や駒ヶ岳への登頂に挑戦してみましょう。黒檜山登山口から黒檜山、そして駒ヶ岳へと歩くルートは所要時間4.5時間ほど。危険箇所も少ないため、登山靴やウェアなどの装備をきちんと用意すれば難しくありません。

　黒檜山や駒ヶ岳山頂からは、湖や周辺の山々、群馬の街並みなどの絶景が眺められるのでおすすめです。7〜8月は、ニッコウキスゲやシモツケ、クルマユリなどの高山植物も見どころの一つ。華やかに彩られる登山道をゆっくり歩いてみてはいかがでしょうか。

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夏休み登山のおすすめスポット5：御岳山

　「御岳山（みたけさん）」は、東京都青梅市にある標高929mの登山スポット。御岳登山鉄道滝本駅から山頂付近までケーブルカーを使って一気に上ることができるほか、ケーブルカーを使わずに歩いても片道1.5〜2時間ほどと挑戦しやすいのが魅力です。

　都心から2時間以内で行くことができるアクセス抜群のスポットながら、ふもとよりも涼しく、多種多様の動植物を愛でることができます。特に夏（7月下旬〜8月下旬）は、レンゲショウマと呼ばれる花の見ごろで、御岳山では約5万株が生息しています。薄紫色の小さな花が下向きに咲き、風に揺れる様子はとてもかわいらしく癒されますよ！

カヌーやカヤックなどのアクティビティも合わせて楽しめる御岳山

　御岳山を訪れたなら、「ロックガーデン（岩石園）」にもぜひ足を運んでみましょう。小川が流れ、コケむした大岩が連なる森の中はしっとりとしていて、映画「もののけ姫」に出てくる森のよう。涼しい風が、夏の暑さを忘れさせてくれます。

　御岳山周辺には、カヌーやカヤック、ラフティング、SUPなどのアクティビティができるスポットがたくさんあり、1日のみの体験も可能です。御岳山登山の前後にウォータースポーツを楽しむのも夏ならではのおすすめ。1日たっぷり自然のなかで遊んではいかがでしょうか。

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