新年を迎え、2024年の登山計画を立てようとしている人もいるのではないでしょうか。
今回は、山好きライターが「2024年に登ってみたい西日本の山」を紹介。山選びに迷っている人の参考になればうれしいです。
フリーランスのライター・編集者。元アウトドアショップ店員。富士登山をきっかけにアウトドアにはまり、登山やキャンプ、トレイルランニングなど幅広いアクティビティを一年中楽しんでいます。自身の山体験や、店員時代の接客経験を生かし、リアルで深い内容を発信!リモートワーカーのため、仕事や日常を快適かつ生産的に行うためのガジェット選びも得意です。
標高2999mの「剱岳」は、立山連峰にある日本百名山の一つ。先のとがった、まさに剣のような山姿からその名がつけられました。剱岳は、標高が高い上に、「カニのたてばい・よこばい」と呼ばれる鎖場や急峻(きゅうしゅん)な岩場などの難所が多く、国内有数のハイレベルな山。一般的な別山尾根コースでさえも、上級者でないと難しいとされています。
一方で、周辺の山々や富山県の市街地からも山の姿を眺められるがゆえに、剱岳に登るのは、山好きにとって一つの憧れ。そこからの景色を楽しみたいと、毎年多くの人が訪れています。
祠(ほこら)のある山頂からは、北アルプスの山々を360度のパノラマで一望できる素晴らしい絶景が広がります。登るのが難しく、緊張を強いられるシーンが多いからこそ登りきった時の達成感や充実感はひとしお。2024年こそ、その気持ちを体験してみたいです。
とはいえレベルが高い山だけに、事前準備は必須。他の山でのトレーニングやストレッチ、筋トレなどでスキルや体力をつけ、夏の登頂に備えます!
「白山(はくさん)」は、石川県、福井県、富山県、岐阜県にまたがる標高2702mの山であり、日本百名山の一つとして知られています。白山は1300年以上も前から信仰の対象であり、修験道(しゅげんどう)の霊山とされているのが特徴。山頂には白山神社奥宮があり、多くの信仰者や参拝者が訪れます。
豊かな植物が鑑賞できるのも白山の魅力。ハクサンフクロやハクサンコザクラなど、白山の名前をとった植物が豊富に生息しており、7月中旬〜8月下旬には山肌がカラフルな花で彩られます。霊山ならではの神聖な雰囲気と、美しい自然をあわせ持つ山というわけです。
メジャーなのは、別当出合をスタート地点として、砂防新道を通り、室堂平の宿泊施設で一泊し登頂する1泊2日のコース。天候の良いタイミングと自分のスケジュールが合わずになかなか登れずにいましたが、2024年こそ美しい景色を見に登りたいと考えています。
「九重山(くじゅう連山)」は、標高1791mで九州本土最高峰の中岳や、1786mの久住山などからなる山々の総称。九重山には多くの登山道やハイキングコースが整備されており、初心者から経験者まで幅広いレベルの登山者が楽しむことができるのがポイント。高原がなだらかに広がる雄大な景色が楽しめます。
九重山のおすすめの登山時期は5月下旬〜6月中旬の初夏。ミヤマキリシマと呼ばれる花が山肌に咲き誇り、まるでピンク色のじゅうたんのよう。他の山ではここまでピンクに染まる光景はなかなか見ることができないため、わざわざ全国から九重山に足を運ぶ人が多いのです。
本州、特に東日本からは距離が遠いため、天候などを考慮して登山スケジュールを立てるのが難しいのですが、だからこそ一度はミヤマキリシマの時期に行ってみたいです。また、大分県といえば温泉。登山と合わせて、湯布院などの温泉地にも足を運びたいです。
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