登山において、脚力や体力、関節に不安がある時に便利なトレッキングポール。使わない時でもストレスなく持ち運びできるよう、軽量コンパクトなものを選びたいですよね。さらには、なるべくコスパの高いものが良い!
そこでおすすめなのがモンベルの「U.L.フォールディングポール」です。本記事では、筆者が実際に使って感じた魅力や使用感をレビューします。
おかだあきほ
フリーランスのライター・編集者。元アウトドアショップ店員。富士登山をきっかけにアウトドアにはまり、登山やキャンプ、トレイルランニングなど幅広いアクティビティを一年中楽しんでいます。自身の山体験や、店員時代の接客経験を生かし、リアルで深い内容を発信!リモートワーカーのため、仕事や日常を快適かつ生産的に行うためのガジェット選びも得意です。
登山では装備の軽量化は重要です。しかし、軽量でコンパクトなトレッキングポールの多くは高価なチタン製で、2本で2万5000円〜3万5000円ほどするものも多いです。
筆者は登る山やコンディションによっては、トレッキングポールを携帯していても実際には使わないこともあるため「そこまでお金をかける必要があるのか?」と、高価なモデルを購入することをためらっていました。
そんな時に発見したのが、モンベルの三つ折り式トレッキングポール「U.L.フォールディングポール」です。
筆者が愛用している105cmサイズは、1本あたり152gと超軽量。長時間のトレッキングでも腕の疲労を感じにくいのはもちろん、バックパックに収納していても重さをほとんど感じず、快適に持ち運べます。シャフトの素材は強度の高いアルミニウム合金です。
「U.L.フォールディングポール」はポールの長さ調整はできないタイプ。100/105/113/120の4サイズ展開で、身長に合わせて選びます。
グリップ部分が長く、持つ位置によってサイズ感を変えられる仕様となっており、例えば登りでは短く持つためにグリップの下の方を握り、下りでは長く持つために上の方を握る、といったように、状況に合わせて持ち方を変えられるのです。
105cmタイプの価格は7150円(税込)。どのサイズも7000円台で購入できるのが大きな魅力です。1本単位での販売ではありますが、2本購入したとしても1万4000円くらい。似たモデルと比べると1万円ほど差があります。このコスパの高さはさすがモンベルです!
組み立ては、グリップを握り、シャフトをまっすぐ下に引っ張るだけで完了。取り出してから数秒で使い始められます。しまう際は、グリップ下のラチェットボタンを押し込んでから折りたたむだけ。マジックテープでポールをひとまとめにすることもできます。
収納サイズは34cm(105サイズの場合)とコンパクトで、ザックの中に入れることも可能。「使うか分からないけれど、万が一膝が痛くなった時のためにトレッキングポールを持っておきたい」といった、お守りとしての携帯にもぴったり。登山で安心をくれる、心強い味方です。
バスケットは固定式。そのため、雪山歩きに必要なスノーバスケットには付け替えできません。雪山を歩く際には、別のトレッキングポールを用意する必要があります。
先述の通り、長さを調整することはできません。そのため、トレッキングポールを活用してシェルターやタープを設営する際には、ほどよい高さに調整できず、使いづらさを感じることも。
ただ、本来の用途のみでトレッキングポールを使うのであれば問題ありません。むしろ、山行中に長さをこまめに調整するのが面倒に感じている人にとっては、握る場所を変えるだけでサイズ感を調整できる「U.L.フォールディングポール」が快適に感じられるはずです。
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