登山をするにあたっては、安全のために避けた方がよい色が存在します。本記事では、登山で避けた方がよいウェアの色とその理由について解説。さらに、安全に自然を楽しむための色選びのポイントをお伝えします。
これから登山ウェアを選ぶ人は、ぜひ参考にしてみてください!
おかだあきほ
フリーランスのライター・編集者。元アウトドアショップ店員。富士登山をきっかけにアウトドアにはまり、登山やキャンプ、トレイルランニングなど幅広いアクティビティを一年中楽しんでいます。自身の山体験や、店員時代の接客経験を生かし、リアルで深い内容を発信!リモートワーカーのため、仕事や日常を快適かつ生産的に行うためのガジェット選びも得意です。
アースカラーとも呼ばれる、登山中に自然に溶け込む色は避けた方がよいでしょう。例えば落ち着いた緑や茶色、カーキなど。これらの色は山の風景に溶け込みやすく、視認性が低いのです。視認性が低いことで、特に緊急時に仲間や救助隊から発見されにくくなるリスクがあります。
特に曇りや霧がかかった日、そして夕方には、自然に溶け込む色は一層見えづらくなります。ヘリコプターによる救助活動の際に、空からの視認性も著しく低下するため、緊急時の発見が遅れ、スムーズに救助できない可能性も。アースカラーのウェアは肌なじみがよくおしゃれではありますが、少しでも鮮やかで目立つ色を選ぶことで、安全性を確保することが重要です。
黒っぽいウェアも、登山中にはなるべく避ける方が良いでしょう。ハチは黒色に対して特に敏感であり、攻撃的になることが知られています。これは、ハチが黒い影をクマなどの天敵として認識し、危険を感じるためです。そのため、黒っぽいウェアを着ていると、ハチが防御本能から攻撃を仕掛けてくる可能性が高まります。
黒っぽい色は熱を吸収しやすく、夏場の登山では体温が上昇しやすくなるデメリットもあります。体温が過度に上がると熱中症のリスクも増すため、健康面でも避けるべき色と言えるでしょう。
では、登山中に身につけるべき色はどのようなものでしょうか?
推奨されるのは、視認性が高く、緊急時にも目立つ明るい色。例えば、鮮やかな赤やオレンジ、黄色などは、仲間や救助隊が見つけやすく、万が一の遭難にも備えられます。ウェアの色選びは、登山の楽しさと安全性を左右する重要なポイントですので、慎重に選んでみてください。
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