Tips記事
» 2002年01月30日 00時00分 UPDATE

killとkillallの違いはなに?

[木田佳克,ITmedia]

 プロセスにシグナルを送るコマンドに「kill」がある。フリーズしているプロセスに送って終了させる場合などに使うだろう。

 似たようなコマンドとして「killall」もある。killallは,指定したコマンドを実行しているすべてのプロセスにシグナルを送るためのものだ。通常,killではジョブIDを指定する必要があるが,「killall」であればコマンド名で指定することができる。

 例えば,次のようなプロセスがあるとしよう。

PID  COMMAND
 1010 kterm
 1011 kterm
 1012 kterm

# kill 1010

 ここで最後の行の通りに指定すると,1011と1012のプロセスは残ることになる。

 しかし,killall指定であれば次のように指定するだけでktermをすべて終了させることが可能だ。

# killall kterm

 ちなみに,-HUPパラメータは終了した後に再起動を行わせるものだ。次のように指定すれば,ktermが再起動される。このため,特定のデーモンを扱う際には,killでなくkillallによって制御したほうが効果的だろう。

# killall -HUP kterm

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ