プロセスにシグナルを送るコマンドに「kill」がある。フリーズしているプロセスに送って終了させる場合などに使うだろう。
似たようなコマンドとして「killall」もある。killallは,指定したコマンドを実行しているすべてのプロセスにシグナルを送るためのものだ。通常,killではジョブIDを指定する必要があるが,「killall」であればコマンド名で指定することができる。
例えば,次のようなプロセスがあるとしよう。
PID COMMAND 1010 kterm 1011 kterm 1012 kterm # kill 1010 |
ここで最後の行の通りに指定すると,1011と1012のプロセスは残ることになる。
しかし,killall指定であれば次のように指定するだけでktermをすべて終了させることが可能だ。
# killall kterm |
ちなみに,-HUPパラメータは終了した後に再起動を行わせるものだ。次のように指定すれば,ktermが再起動される。このため,特定のデーモンを扱う際には,killでなくkillallによって制御したほうが効果的だろう。
# killall -HUP kterm |
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