最近のADSLを中心としたブロードバンド環境では,イーサネットパケットの最大データ長(MTU)に気づかう必要がある。このデータ部にはIPパケットが分割格納されて転送されるが,適切なサイズに設定されていないと転送ロスとして効率が下がってしまう。
Windowsであれば「Windows2000でMTUサイズを調整したい」Tipsなどで紹介しているような専用ツールがあるが,Linuxでは特に見られない。それではMTUを変更する手段がないのだろうか?
そんなことはない,ifconfigコマンドで次のように指定すればよいのだ。ただし,Linuxでは標準で最大値の1500バイトが設定されているため特に問題となることは少ないはずだ。ISPなどから指定がある場合には,次のように変更してみるとよいだろう。
| # ifconfig eth0 mtu 1468 |
ここでは「eth0」デバイスを指定している例だ。ネットワークカード(NIC)が1枚であればこの指定でよいだろうが,自分の環境がどのようになっているかを確認したい場合には,単に「ifconfig」と入力して設定をしたいethデバイスが何番かを確認してみればよい。
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