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<vol.18の内容>
携帯電話/PHSユーザー利用実態調査(5)
携帯電話・PHSの利用実態、利用ニーズを1万人にアンケート(対象は社会情報サービス社のインターネット専用モニター)。第5回目の今回は、今後利用してみたいサービスについての調査結果をお伝えする
「アナザーヘブン 有料コンテンツという知られざる聖地(2)」
第2回目となる今回は、有料コンテンツ市場の特性についてレポートする。独り勝ちの存在しないその市場で勝つためには、効率的なプロモーションを行うことだ
ネットインサイダー編集部とモバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF:http://www.mcfnet.com/ )では、携帯電話/PHSの利用実態及び今後の利用者ニーズを明らかにすべく、1万人にアンケート調査を実施した。その結果を本誌面で6回に分けて報告する。詳細なレポートは資料として発売されている。
| 順位 | サービス | % |
|---|---|---|
| 1 | 振り込み | 60.9 |
| 2 | 航空券・JR乗車券 | 60.7 |
| 3 | 割引クーポン | 60.4 |
| 4 | 残高確認 | 59.9 |
| 5 | 地図サービス | 58.0 |
| 6 | 時刻表情報 | 54.3 |
| 7 | 旅行情報 | 54.1 |
| 8 | 乗り換え案内 | 53.0 |
| 9 | レストラン情報 | 51.9 |
| 10 | 辞書サービス | 51.1 |
インターネット・ビジネスといえば、「無料で大量の利用者を集め、広告収入を期待する」ビジネス・モデルが多い。いわゆる広告モデルといわれるものである。しかし、そのもう一方では、有料コンテンツのビジネスも存在しているのである。
無料のコンテンツがあふれるインターネットにあって、有料コンテンツビジネスは将来性がないと考えられているせいか、ほとんど取り上げられることはなかった。この特集では編集部独自の推計をもとに有料コンテンツ市場規模、市場構造などを整理する。
インターネットビジネスは独り勝ちの市場とよくいわれるが、有料コンテンツ市場は、独り勝ちの市場ではないと考えられる。大手ISPが販売している有料メールマガジンは57種類。このうちでも配信部数が1000部を超えるメールマガジンは10にも満たないと推定される。
トップシェアを持つ媒体でも数%のシェアしか持っていない。つまり、数多くの媒体がわずかなシェアを持って存在している、独り勝ちのいない市場であるといえる。
独り勝ちになるための原則として、先行逃げ切りがよく挙げられるが、有料コンテンツ市場には数多くの媒体が、生まれては消えていくダイナミズムが強く働く市場である。そのため、上位の10〜20%のシェアを持つ有力企業と、下位の数%未満のシェアを持つ弱小企業に2分化することはあっても、上位の企業の中で特定の1社にシェアが集中することは難しいと考えられる。
さまざまな企業が残っていけるとはいえ、有料コンテンツ市場で勝ち残っていくには、当然ポイントがあるだろう。考えられることは、まず第1に当たり前のことではあるが、読者のニーズにしっかりこたえ、ほかの有料コンテンツサービス企業との差別化を図ること。
そして第2に、前述のような高いロイヤリティーを持っている読者に効率的なマーケティングを行うこと。彼らは、複数のコンテンツを取る傾向があるので、広告、プロモーション・コストが分散され、効率的であるからだ。
第3には、複数の媒体を持つこと。これはコンテンツを作る側の人的・経済的コストの削減にもつながるが、1つのコンテンツでパソコンだけでなく、ゲーム機にも搭載されつつあるインターネット端末に対応しなければいけないからである。また、複数の媒体を持つことは、広告営業を共有化できることでもあるので、有料コンテンツ市場で勝ち残っていくポイントとなるであろう。
(第3回へつづく)
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