第1回「ビジネスを可視化するモデル記述言語BPMN」で説明したように、BPMNの図形要素は、基本要素と詳細なバリエーションでその体系を構成しています。今回は、BPMN基礎編として、基本要素の解説をします。
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BPMNで記述するモデルをビジネスプロセス図(Business Process Diagram)と呼びます(詳細はコラム参照)。ビジネスプロセス図は、11個ある基本要素を理解するだけで、ある程度シンプルなプロセスであれば充分に記述することができるようになります。基本要素の全てを図1に示しますが、まずは基本要素を役割によって分類する基本分類の意味を確認してから、図1を眺めてみてください。基本分類は、フローオブジェクト、接続オブジェクト、スイムレーン、成果物の4種があり、次に示す役割を持っています。
図1を眺めてみて「見たことがある図形が多く、なんとなく使い方がわかる」と感じられた方も多いのではないでしょうか。BPMN は、既存の表記法を参考とし、それらの表記法の中からわかりやすい図形要素を選び抜いているのです。11個の基本要素の具体的な意味について、簡単なワークフローの例とコラボレーションプロセスの例といった2つのビジネスプロセス図で解説していきます。
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