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» 2005年07月27日 00時00分 公開

情報システム用語事典:ソーシャルネットワーキング・サービス(そーしゃるねっとわーきんぐ・さーびす)

SNS / social networking service

[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 個人と個人のつながりを基盤として作られる人間関係のネットワーク(ソーシャルネットワーク)をオンライン上に構築して可視化し、そのつながりを管理、再構築、拡大する機能を提供するオンラインのサービスアプリケーションのこと。

 従来、インターネットにおけるコミュニケーションは匿名性が1つの特徴とされてきたが、これは自由である半面、信頼性の欠如という問題を抱えていた。これに対してSNSは、友人/親類/知人といった現実社会の既存の人間関係、信頼関係をベースに人的ネットワークを構築するというコンセプトが背景にある。

 具体的な機能はサービス/サイトによって異なるが、参加者間でプロフィールや日記、ブログを公開する機能、「友人」を登録・管理する機能、「友人」をほかの参加者に紹介する機能、「友人」の「友人」をたどっていく機能、「友人」同士でのコミュニケーションのためのショートメッセージ交換/IM電子掲示板/カレンダーなどの機能などがある。中には、メールやショートメッセージを誰にどのくらいの頻度で送ったか、誰のページに訪問したかといった参加者の活動から、ソーシャルネットワーク情報(人間関係の密度など)を常時更新し活用するシステムもある。

 インターネット上に公開されているサービスサイトでは、先に参加している人から招待されないと、新たに参加できないという運営方針のところが多い。

 用途としては日本においては友人紹介サービス的なものが多く、偶然の出会いや共通の知人の発見などを期待したり、オンライン・コミュニティのコミュニケーションツールとして使われている。このほか、特定の人物(趣味仲間や専門家、相談相手など)を探すもの、履歴書/求職票を公開する求人求職マッチングサービスとなっているものなどがあり、さらに企業内でグループウェアの一部として、あるいはナレッジマネジメントのための情報共有システムの一部となったり、ノウフー・システムとして活用したり、マーケティングやユーザーとのリレーションシップ構築するためにサイトを運営する事例も登場している。

 このようにSNSが提供するサービスは既存のものであって、特に新しいコミュニケーションツールというわけではない。既存ツールと決定的に異なるのは、ソーシャルネットワーク情報――すなわち“人と人のつながり”の情報を保持・管理しているか、否かにある。

 ソーシャルネットワーク(社会ネットワーク)はもともと社会学の用語で、ある人が持っている人間関係の直接および間接のつながりのマップである。「スモールワールド」「六次の隔たり」「弱い紐帯の強さ」など、社会学の成果を引用してSNSの効果や意義を解説することも多い。

 世界初のSNSとして知られる「sixdegrees.com」も、その名は“六次の隔たり”に由来する。このサイトはアンドルー・ワインライク(Andrew Weinreich)氏が1996年5月に運営会社を設立、1997年1月にベータサイトを公開し、同年6月にサービスインしている。ワインライクが創業時に示したビジョンは“social network operating system”を作り出すこと――すなわち人間関係の巨大マップを作り、インターネットの各種サービスから利用できる人間関係の情報インフラを構築することであった。

 sixdegrees.comは2000年12月に閉鎖となったが、その後も同種の人と人をマッチングするサイトが次々と登場した。そうした中、2003年3月にスタートした「Friendster」は招待なし、パーミッションベースの“出会い系”サイトとして開設後半年ほどで100万ユーザーを集め、SNSの時代が幕を開けた。

 2004年1月にはGoogle社が「Orkut」を始めて、日本でもSNSが認知されるようになり、同年2月には、mixiとGREEという国産SNSが開始されている。特にmixiは運営会社ミクシィが2006年9月に東証マザーズに上場し、話題を呼んだ。 

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