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» 2005年08月26日 00時00分 公開

情報システム用語事典:ワークパッケージ(わーくぱっけーじ)

WP / work package

[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 WBS各枝における最下位レベルのWBS要素で、そのWBSが示すプロジェクトスコープにおける進ちょくコントロールの最小基本単位のこと。

 ワークパッケージは、プロジェクトマネジメントを行ううえでコントロール可能で、コントロールすることに意味のある単位として設定されるもので、プロジェクトの規模と目的によって粒度はさまざまである。

 ワークパッケージは、必要に応じていくつかのアクティビティ(具体的な作業)と仕様が定義され、責任担当者や実施組織などのリソースが割り当てられる。まだ具体的な作業や担当者が確定していないものをプランニングパッケージ、外部発注/調達を利用するものをコミットメントパッケージという場合がある。

 WBSでは成果物/作業を分解してワークパッケージを作るが、例えばそのワークパッケージに責任者/組織を割り当てていくとOBSが出来上がる。また、スケジュール作成のためWBSをネットワーク図に展開する場合、ワークパッケージか、その下位のアクティビティの単位で行うことになる。

 ワークパッケージでコスト管理まで行う場合もあるが、大規模プロジェクトではいくつかのワークパッケージをまとめてWBSの上位にコントロールアカウントを設定し、この単位で予算割り当てやコスト集計を行う。

 大規模なプロジェクトでは、ワークパッケージごとアウトソーシングして、ほかのプロジェクトマネージャを割り当てる場合もある。こうしたサブ・プロジェクト構造となった場合、ワークパッケージは上位のプロジェクトマネージャにとっては最小コントロール単位であり、下位のサブ・プロジェクトマネージャにとっては最上位成果物であって、ここを起点にさらにWBSが展開する入れ子構造となる。

 ワークパッケージの本質は、“マネジメント上のコントロール単位”だが、PMBOKでは「(WBS最下層レベルの)成果物」、PRINCE2では「製品を作るための情報セット」と定義されるなど、各種方法論や基準の違いによって微妙な違いがある。また、多くのプロジェクト管理ソフトではワークパッケージではなく、「タスク」「アクティビティ」といった言葉が使われている。

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