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» 2005年09月02日 12時00分 公開

ビルド管理を楽にするオープンソースツール一覧明日からできるプロジェクト管理(3)(4/5 ページ)

[高野敦,@IT]

ビルドサーバツール

 ビルドサーバツールは、Ant、Mavenのようなビルドツールを利用してコマンドの実行をも自動化するツールです。

 人は、ビルドツールを利用してビルドするのではなくビルドサーバにアクセスしビルドスケジュールを入力することでビルドを自動化します。継続的インテグレーションやデイリービルド、ナイトリービルドを作成する際は積極的に利用したいツールです。ここでは、CruiseControl、AntHillOS、Luntbuildを説明しますが、ほかにも「Gump」「Continuum」などがあります。

CruiseControl

 「CruiseControl」は、BSD Licenseで提供されるビルドサーバです。先ほど説明した継続的なインテグレーションを行うために作成されたツールで、CruiseControlのプロジェクトホームページにも継続的なインテグレーションに関する記述があります。CruiseControlは、設定した時間間隔ごとにビルドを行います。

[cc]8-01 15:45:45 Main - CruiseControl Version 2.2-dev Compiled on August 1 2005 1501
[cc]8-01 15:45:45 trolController- projectName = [helloworld]
[cc]8-01 15:45:45 Project - Project helloworld: reading settings from config file [D:\cc\helloWorld\cvs-config.xml]
[cc]8-01 15:45:45 Project - Project helloworld starting
[cc]8-01 15:45:45 Project - Project helloworld: idle
[cc]8-01 15:45:45 BuildQueue - BuildQueue started
[cc]8-01 15:45:45 Project - Project helloworld started
[cc]8-01 15:45:45 Project - Project helloworld: next build in 30 seconds
実行直後のログ

 このようにコマンドプロンプトで実行するとプロセスが起動し、待機し設定した時間間隔でビルドを行います。CruiseControlは、ビルドツールとしてAnt、Mavenおよび.NetのAntであるNAntが利用できます。

AntHillOS

 「AntHillOS」は、URBANCODE PUBLIC LICENSEで提供されるオープンソースツールです。AntHillOSはAntHillというツールのオープンソースバージョンで、商用ツールとしてAntHillProも提供しています。AntHillOSは、Webアプリケーションとして提供され、設定はWeb画面から行います。

ALT 図6 AntHill画面(クリックすると拡大

 図6はAntHillOSの画面です。AntHillOSはプロジェクトごとにビルドを行うため、一番上のテーブルがプロジェクトの一覧です。プロジェクトごとに、プロジェクト間の関係や設定を行います。上記の例では一番上と下のプロジェクトのビルドが失敗しており一番右のカラムが赤く表示されています。上から3番目のテーブルはスケジュールを表しており、ここで設定したスケジュールをプロジェクトに設定することで継続的インテグレーションを行うことができます。

 AntHillOSでは、ビルドツールとしてAntを利用できます。

Luntbuild

 「Luntbuild」はPMEase Corp.が提供するPMEase Public License で提供されるオープンソースツールです。Luntbuildは、Webアプリケーションとして提供され、設定はWeb画面から行います。

ALT 図7 Luntbuild画面 Top画面(クリックすると拡大

 図7はLuntbuildのトップ画面です。この画面では最新のビルド結果を表しています。このビルドの登録を行うのが以下のプロジェクト画面です。

ALT 図8 Luntbuild画面 プロジェクト一覧画面 Top画面(クリックすると拡大

 このプロジェクト画面から新しいプロジェクトを登録し、構成管理ツール、ビルドツール、スケジュールを設定します。Luntbuildでは、ビルドツールとしてAnt、Maven、スクリプトを利用できます。

プロジェクト専用Webサーバの勧め

 これまで一貫して、プロジェクト専用のサーバを利用することを説明してきました。今回の記事ではビルドをコントロールするビルドサーバについて説明しました。この自動ビルド機能もこのプロジェクトサーバに実装することをお勧めします。第2回「成果物・文書管理にすぐ使えるオープンソース」に説明した構成管理ツール(CVS、Subversion)とこのビルドサーバを連携することで、実装工程の効率を向上し、石出さんが悩んでいた問題を解決する手助けをしてくれるでしょう。

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