できるだけコードを書かないという発想ソースコード自動生成技術の最新状況(2/3 ページ)

» 2005年10月05日 12時00分 公開
[贄良則(ジャスミンソフト),@IT]

Javaベースの自動生成技術が活発に

2005年の今年、誕生から10年となるJavaは、これまで遅々として普及しなかったオブジェクト指向を一気に現場が使える技術として広めたという功績がある。最近でこそ、COBOLやPHP、Visual Basicに至るまでオブジェクト指向化されてきたが、Web アプリケーションの開発分野で先行してノウハウを蓄積してきたJavaには一日の長がある。そのため、現在ではJavaベースの自動生成を行う製品が数多く市場に投入されている。ここではその一部を紹介したい(以下、アルファベット順)。

Assam anyWarp (日立ソフトウェアエンジニアリング)

 オープンソースStrutsをサポートした画面遷移制御や業務コンポーネントなどのソースコードを設計書から自動生成。Visioによる画面遷移作図を実現。

Barista (日立システムアンドサービス)

 IoCとEJBを統合したEJBフレームワーク部や、O-Rマッピングに基づいたデータアクセスフレームワークに加え、Eclipseプラグインによる画面系、DB系コードの自動生成を行う機能を提供。

BROADVISION Process (日本ブロードビジョン)

 人が介在したプロセスやコラボレーションを、セルフサービスWebアプリケーションへと変換する。

blancoStruts

 Excelブック形式の設定情報を基に Strutsの各種ソースコードを自動生成する。GNU LGPLの下に公開されている。

BlastJ for Struts (CROSSFIRE JAPAN INC.)

 Strutsに関連したソースコードおよび設定ファイルを自動生成する。Eclipseプラグインとして動作させることができる。

BMA (NIITテクノロジーズ株式会社)

 Javaや.NETのコードジェネレータ。コードを書く前でもアプリケーションの動作を確認できるという特長がある。

itBASE (ACCESS SYSTEM)

 メニューに従って設定することで簡単にJavaベースのWebアプリケーションを構築する。

JAG

 オープンソースのアプリケーション自動生成ソフトウェア。SpringとHibernateに対応。

JasmineSoft Harvest (ジャスミンソフト)

 Excelファイルをドラッグ&ドロップしてJavaベースのWebアプリケーションを自動生成させることができるという特長を持つ。内部はXMLベースのアプリケーション定義スキーマを利用している。フレームワークはオープンソースとして公開。

Joey

 DBレイアウトを中心にプレゼンテーション層やテストケースの自動生成を行う。オープンソース。

ODIP (インテリジェント・モデル)

 ノンプログラミングで大量バッチ処理を自動生成。

QuiQpro (株式会社富士通システムソリューションズ)

 CASEツールと連動し、仕様書から Web(ColdFusion、Java)アプリケーションまたはVisual Basicアプリケーションを自動生成する。設計書も生成されるという特長を持つ。

Web Performer (キヤノンソフトウェア)

 オブジェクト指向の知識がなくてもWebアプリケーション開発を行うことができる。DOAによる設計手法を採用している。

楽々Framework II (住友電工情報システム株式会社)

 DOAに基づくデータモデルを基に、プログラム構造をXMLパラメータで組み立てる。300種類以上のプログラムパターンを実装している。

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