consumer-generated media / 消費者主導型メディア / 消費者生成メディア
インターネット上の電子掲示板やブログ、SNSなどを通じて、消費者自身が情報の作成・発信・伝達を行うメディアのこと。内容的には製品・サービスの使用者による使用感や体験談、消費者の立場からの意見や本音などで、ほかの消費者の購買行動に対する影響力――すなわち媒体力のあるメディアとして注目される。
メディア形式は、くちコミサイトやコミュニティサイトにおける情報交換・レビューのほか、個人的なWeb・ブログサイト/アフィリエイトサイト、メールマガジン、ソーシャルブックマークを通じたコメントやレコメンデーションなど、さまざまである。
消費者の肉声を伝える試みは従来からあったが、既存メディアを使ったそれは情報の取捨選択が編集権者によってなされていた。CGMでは消費者自身が情報の作成・発信の決定を行い、それに共感する読者(ほかの消費者)がいれば自身のブログに取り上げるなどしてさらに広がっていくようなメカニズムに特徴がある。
もともとマーケティングの世界では消費者間の“くちコミ”を重視していたが、インターネットを使ったくちコミ媒体の総称として、2002年にくちコミ調査会社のニールセン・バズメトリックスのCMO(チーフ・マーケティング・オフィサー)のピート・ブラックショウ(Pete Blackshaw)がCGMという語を生み出したとされる。
2006年現在、日本においてCGMはWeb 2.0との関連の中で流行語となっているが、英語圏ではより広い社会現象を表す言葉としてUGC(user generated content)、CGC(consumer generated content)、content in consumer control、content in user controlを使うケースが多い。
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