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» 2007年02月27日 00時00分 公開

情報システム用語事典:ソーシャルブックマーク(そーしゃるぶっくまーく)

SBM / social bookmark

[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 Webブラウザのブックマーク(お気に入り)で気に入ったWebサイト(URL/URI)を登録するように、ブックマークをWeb上に保存・分類・公開して複数のユーザーで共有したもの。またはそれを可能にする技術や機能、サービスのこと。

 Webブラウザのブックマークは、自分が後で再びアクセスする際に便利なようにURLを登録しておくものだが、ソーシャルブックマークはそうした目的以外に、他人の目に触れることを前提に「私のオススメサイト一覧」「特定の切り口で編集したリンク集」を作る意味があり、メディアとしての機能・性質を持つ。そのため、代表的なCGMの1つに数えられる。

 Web上のコンテンツやリソースの所在地を共有するという試みには、古くは最初期の検索エンジン/ポータルで採用されたディレクトリサービスがある。その中には利用者の推薦や外部メンバーの参加によってリンク情報を収集・拡充する共有ディレクトリ型サイトもあったが、この方法はあらかじめ定められた分類法に従ってURL/URIを登録するものであった。また、オンラインでブックマークを公開・共有するというアイデアは1996年にサービスを開始した「itList.com」などに見られるが、この時代のオンラインブックマーキング・サイトは基本的にユーザー個人が分類の単位となるものであった。

 2003年になると、ソーシャルブックマークの元祖とされる「del.icio.us」(デリーシャス)が開設した。登録するURLを分類・検索するためにメタデータとして「タグ」と呼ばれる任意の文字列を付与する機能が提供されているのが特徴で、同一の対象に複数のタグを付けられるため、ディレクトリサービスのようにお仕着せの分類体系に縛られることなく、幾通りもの切り口で分類・登録できる。

 ソーシャルブックマークは、こうしたタグ付きブックマークを複数の人間で共有することに大きな意味がある。例えば共有ディレクトリでは、1つのコンテンツを何人もが重ねて登録することは好ましくない行為だったが、ソーシャルブックマークではまったく問題なく、逆に多数の人がタグを付けたコンテンツは、それだけ注目されているということになる。また、1つのコンテンツにさまざまな人がいろいろな観点からタグを付け加えていくことで、そのコンテンツの属性を網羅する豊かなタグ集合(メタデータ)が整備され、再利用性が高まることが期待できる。

 ソーシャルブックマーク・サイトでは、タグを手掛かりにコンテンツを探せるほか、自分がブックマークしたコンテンツをブックマークしているほかのユーザーのコメントやブックマークのリストを参照するというような“数珠つながり”に未知のコンテンツを発見できる。また、情報を探している閲覧者だけではなく、ブログなどで情報発信を行っているユーザーが自分のエントリー(コンテンツ)を自らブックマークして、その反応や評判を知るという使い方もポピュラーである。

 ソーシャルブックマークから派生して、登録・評価の対象をニュースに限定した「ソーシャルニュース」、商品やサービスに限定した「ソーシャルレビュー」なども登場している。

参考文献

▼『はてなブックマークで情報アンテナが10倍広がる本』 小林祐一郎、できるシリーズ編集部=著/インプレスジャパン/2007年11月


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