連載
» 2007年10月25日 12時00分 公開

The Rational Edge:反復開発の「ここはぜひカバーしたいポイント」/パート2:プロセスと基準(前編) (1/2)

現代のソフトウェア開発作業のガバナンスに対してIBM Rationalが推奨するアプローチをカバーする連載の第2回となる本稿では、プロセスに絶対不可欠な構成要素や最適な評価指標を紹介する。

[Scott W. Ambler, Per Kroll,IBM]

 本連載のパート1「開発プロジェクトを『統治』するベストプラクティス」「開発プロジェクト『統治』のピンポイント解説」では、高効率ソフトウェア開発ガバナンスを紹介し、プロジェクトごとの成功に必要な組織と利害関係者のコラボレーションとともに、高効率ガバナンスの目的と原則を説明した。パート2では、高効率ソフトウェア開発ガバナンスに絶対不可欠なプロセスと基準周辺の手法に重点を置く。「プロセス」は、有効な高効率開発で利用される戦略を指しているが、その基本コンセプトはRational Unified Process(RUP)利用者には分かりやすいだろう。「基準」は、情報に基づき、目標と動機を伴った幹部の意思決定を促進する評価指標戦略を指す。

プロセス

 このカテゴリーの手法は、プロジェクトチームや幹部らが、不要なオーバーヘッドもなく高効率ガバナンスに必要な透明性や監視を実現できるようプロジェクトを効率的かつ効果的に運営するための戦略を促進する。このカテゴリーに関連する具体的な手法は以下のとおり。

  • 反復開発
  • リスクベースのマイルストーン
  • プロセスの導入
  • 継続的改良
  • コンプライアンスの組み込み
  • 反復開発
ALT 本記事は、IBM developerWorksからアットマーク・アイティが許諾を得て翻訳、転載したものです。

 場所ごとに要件が決まっていて、チームが何カ月もかけてその仕様に合わせたコーディングを行い、テスターはコーディングサイクルの最後にならないと完成したモジュールを受け取れず、要件のずれが見つかるのは期限に間に合わなくなるほど遅い、という従来の(多くの場合「ウォーターフォール」と呼ばれる)ソフトウェア開発テクニックと比較すると、反復開発テクニックの方が成功するケースが多い。

 反復型アプローチは、反復と呼ばれる(「スプリント」あるいは「サイクル」と呼ばれる場合もある)連続した短期間のタイムボックスに1つのプロジェクトを分割する。それぞれの反復の中では、要件、分析、デザイン、インプリメンテーション、そしてテスト資産を案出する。各反復には明確な一連の目的があり、部分的に稼働する最終システムのインプリメンテーションが作り出される。連続する反復は直前の反復の作業に基づいて最終製品が完成するまでシステムを進化/洗練させていく。

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