グーグル、企業内向け動画共有サービスを開始メール、カレンダー、オフィスに続いて動画

» 2008年09月08日 00時00分 公開
[ 西村賢,@IT]

 グーグルは9月2日、YouTube同様のインフラ技術を利用した法人向け動画共有サービス「Google Video for business」の提供を開始した。2007年2月に提供を開始した「Google Apps Premium Edition」の1メニューとして追加する(Google Apps Premium Edition開始のニュース記事)。

 9月8日に会見した同社によれば、Google Video for businessはコンシューマ向けに提供してきた動画共有サービスと同じインターフェイスで提供しているため「プライベートで使っているものと同じものが使え、業務もはかどるのではないか」(グーグル エンタープライズ セールス マネージャー 大須賀利一氏)という。同社によれば、GmailやGoogle Calendar、ワープロと表計算のDocs&Spreadsheetsなどを含むGoogle Apps Premium Editionはワールドワイドで50万社に利用されている。日本企業でのGoogel Apps Premium Editionの利用は「中小企業がほとんど。一部上場企業でも何社か採用があるが、大企業への普及はまだもう少し」(大須賀氏)という。

グーグル エンタープライズ セールス マネージャー 大須賀利一氏

 Google Video for businessでは1アカウント当たり3GBまで動画をアップロードして、企業内のほかのユーザーと共有できる。メールアドレスを指定して閲覧・編集の許可を任意に設定できるが、公開先は同一ドメイン内に限られる。用途は社内コミュニケーションを想定しており、「今まではメールで受けていた四半期末のメッセージや、セールストレーニングの録画映像、プロダクトのデモンストレーションなどで利用できるのではないか」(大須賀氏)という。Webページ作成機能のGoogle Sitesと組み合わせることで、事業部のページに動画をウィジェットとして埋め込むこともできる。

 管理者モードで強制的にコンテンツを削除することができるほか、YouTube同様に著作権侵害にあたるテレビ番組、ハリウッド映画を自動チェックして削除する機能を提供する。

 Google Apps Premium Editionの利用料は、100アカウント以上の場合で1アカウント当たり年間6000円。99アカウント以下の場合、ドル建て決済のみ対応で1アカウント当たり年間50ドル。1アカウント当たり利用可能な容量はGmailが25GB、Google Videoが3GB、Google Sitesが500MB。

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