サイオステクノロジーは11月6日、立教大学のGoogle Apps導入を支援したと発表した。「Gmail」をベースにしたメールサービスは4月に稼働開始し、学生や教職員など約3万4000人がすでに利用している。
立教大学の従来の電子メールサービスはユーザーの利用が増えて負荷が高まるとメッセージの送受信にエラーが起きることがあった。Gmailベースに移行したことで、このようなエラーがなくなり管理負荷が減少。1ユーザー当たりのメール保存容量も7GBに増えるなど使い勝手が向上した。立教大学はGmailをカスタマイズし、「SPIRIT Mail」の名称でサービスを提供している。
サイオスはGoogle Appsと既存の情報システムを連携させるシステム構築サービス「SIOS Integration for Google Apps」を立教大学に提供した。同サービスを使って、立教大学は「OpenLDAP」の既存認証システムでGoogle Appsにシングルサインオンできるようにした。従来と同じ電子メールアドレスが利用できる。ID、パスワードの再発行や追加、削除はOpenLDAP側で行うことができ、サイオスは「Google Appsを導入しても運用負荷が増大することはない」としている。
立教大学が導入した「Google Apps Education Edition」は電子メール、インスタントメッセージ、カレンダー機能、文書作成、スプレッドシート作成などの機能が利用できるグーグルの無料サービス。国内では日本大学もGoogle Appsを採用している(参考記事:日大がGoogle Apps導入、学生10万人が利用へ)。
Google Appsの導入に合わせて立教大学は、認証システムやシングルサインオン、電子メールシステムを稼働させていたサーバの統合も行った。「VMware Infrastructure」を利用してサーバを仮想化し、サーバ統合を実現したという。
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