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» 2009年02月02日 00時00分 公開

Googleが止まった40分間―原因は人為ミスマルウェア感染サイトのリストに不具合

[垣内郁栄,@IT]

 米グーグルは1月31日(米国時間)、同日早朝(日本時間で1月31日深夜から2月1日未明)に発生した検索結果の不具合についての釈明を公式ブログで公表した(日本語版)。不具合はGoogle検索のすべての結果に「このサイトはコンピュータに損害を与える可能性があります」(英語ではThis site may harm your computer)と表示される現象で、検索結果のサイトに直接アクセスできないようになってた。グーグルはこの不具合が解消されるまで約40分かかったとしている。

2008年6月に来日したグーグルの検索製品および利便性向上担当副社長のマリッサ・メイヤー氏

 グーグルの検索製品および利便性向上担当副社長のマリッサ・メイヤー(Marissa Mayer)氏によると原因は「とても単純な人為ミス」。グーグルはマルウェアに感染し、訪れたユーザーに悪影響を与える可能性があるサイトをリストアップし、その検索結果に上記のメッセージを出してユーザーに警告している。リストはグーグルによって手動、または自動のロボットで作成されている。今回の不具合はリストの定期的なアップデートにおけるミスが原因。URLに含まれる“/”がマルウェア感染サイトの1つのパターンとして誤って認識され、検索結果のすべてのサイトがマルウェア感染サイトとして扱われるようになったという。

 このミスによって、1月31日午前6時27分から6時40分(米国西海岸時間)にかけて不具合が発生。問題が解消されたのは同7時10分から7時25分だった。

 この不具合を巡っては一時、グーグルと、マルウェア対策プロジェクト「StopBadware.org」の間で責任のなすりつけ合いが起きた。メイヤー氏は公式ブログで当初、StopBadware.orgから受け取ったマルウェア感染サイトのリストに問題があったと指摘した。対して、StopBadware.orgは公式ブログで「正しくない」と反論。StopBadware.orgはマルウェア感染サイトのリストはグーグル自身が作成していて、StopBadware.orgはその作成に関与していないと説明した。

 StopBadware.orgの反論を受けてグーグルは公式ブログを現在の内容に修正。StopBadware.orgからリストを受け取っているのではなく、「われわれはリストを維持するための基準作りをStopBadware.orgと共に行っている」と説明するにとどめた。また、グーグルのスパムチーム責任者 マット・カッツ(Matt Cutts)氏はTwitterへのポストで「エラーはグーグル側が原因だ。StopBadware.orgはよくやっている」とコメントした。

 StopBadware.orgはWebサイト上のFAQで、グーグルが提供するマルウェア感染サイトの警告メッセージについて、「グーグル単独でWebサイトをチェックしている。StopBadware.orgの役割はサイトオーナーがWebサイトセキュリティを学べるように支援すること」などと説明している。

 StopBadware.orgはグーグルやレノボ、トレンドマイクロなどの資金で運営するNPO。今回のグーグルの不具合では警告メッセージからStopBadware.orgにリンクされていたため、情報を求めたユーザーが殺到。StopBadware.orgによると約40分間で数百万ユーザーがStopBadware.orgサイトにアクセスし、サイトがダウンしてしまった。

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