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» 2009年02月25日 00時00分 公開

シマンテック、「いまあるハードウェアで十分に省電力化できる」ルノーF1チームのITインフラ効率化もバックアップ

[内野宏信,@IT]

 シマンテックは2月25日、データセンターのグリーン化に関するプレスセミナーを開催した。データセンターの省電力化が叫ばれる中、サーバやストレージといったハードウェアを入れ換えなくても、ストレージの運用効率化やデータの重複排除、待機時はクライアントの電源を切るといったエンドポイントの効率化などにより、データセンターを省電力化できるという。また、同社が1997年から協力しているルノーF1チーム・IT部門におけるグリーン化の取り組みを紹介し、シマンテックのソフトウェア製品群の有用性を訴えた。

 昨年12月にシマンテックが発表したデータセンターに関する調査によると、調査対象1600社のうち73%が電力関係のコストが上昇していると回答。中でも関心が高かったのは、冷却コストの削減、次いで電力消費量の低減だったという。こうした状況に対し、米シマンテックコーポレーション グローバルソリューションズ担当バイスプレジデントのホセ・イグレシアス(Jose Iglesias)氏は、「サーバ、ストレージなどハードウェアの運用効率化、データの最適化、エンドポイントの効率化などにより、既存のハードウェアのままでもデータセンターの省電力化は可能」と解説した。

写真 米シマンテックコーポレーション グローバルソリューションズ担当バイスプレジデントのホセ・イグレシアス(Jose Iglesias)氏

 具体的には、「データの階層的な管理や、未使用ストレージの把握、N+1クラスタリングの実現、また仮想化技術活用によるハードウェアの削減をはじめ、保存データの重複を避けるデータ最適化、待機時にはクライアントの電源を切るエンドポイントの最適化などが有効だ」という。

 また、これらを実現するためのソフトウェア製品として、データ集中管理を支援する「Veritas Storage Foundation」、アプリケーションのダウンタイムを最小化させるクラスタソリューションの「Veritas Cluster Server」、複数のストレージ階層やOSなどに分散格納されたデータの管理、保護を実現する「Veritas NetBackup」、エンドポイントの運用効率化を実現するAltiris製品などをあらためて紹介した。

写真 データセンターの省電力化を支援するシマンテックのソフトウェア製品群

 一方、1997年からシマンテックと協力関係を結んでいるルノーF1チームも、「今後はIT部門の運用効率化に今まで以上に積極的に取り組んでいく」(海外から電話で参加したルノーF1チーム ITマネージャー兼CTO担当 グラエム・ハックランド氏)という。

 F1は自動車メーカーをはじめ世界中の大手企業が参画する、世界最大のモータースポーツでありビジネスの場でもある。それだけにフォミュラカーの技術開発には各チームがしのぎを削っているが、ルノーF1チームもイギリス・オックスフォードにシャーシ技術センター、フランス・パリにエンジン技術センターを持ち、その2拠点にデータセンターを保有。オックスフォードのセンターにはスーパーコンピュータを設け、レースの現場で得られたデータを分析、2拠点で共有し、技術開発にかかわるエンジニアがデータを随時活用できる環境を整えている。

 ただ、近年の環境意識の高まりや経済情勢を受けて、2009年はF1のレギュレーションが変更。シーズン中の走行テストが制限されたほか、運動エネルギー回生システムであるKERS(Kinetic Energy Recovery System)を使用するオプションが付与された。これによって、シミュレーションの重要性が増したほか、技術開発にもさらに注力しなければならない。

 「この実現にはITの活用がカギとなる」(ハックランド氏)。しかし一方で、昨今の経済情勢を受けて、今年のチームのIT予算は大幅に削減。データセンター省力化をはじめ、ITインフラの効率的な運用が求められるという。

 そこで「シマンテックのVeritas Cluster Serverを活用してサーバを整理、統合するとともに、十分に活用されていないハードウェアを削減。データ重複も減らし、ストレージの数も削減する」(ハックランド氏)。また、Altiris製品も導入し、エンドポイント運用の効率化にも取り組んでいきたいという。

 シマンテックのイグレシアス氏は、「弊社では、データセンターのどこに、どれだけの電力、コストが消費されているか、ひと目で把握できるダッシュボードを基に、電力消費量削減の様々なシナリオを、顧客企業とともに検討している。顧客企業にとって何が重要なのか、何を削減すべきなのか、ともに電力のROI分析モデルを見ながら話し合い、最終的な意思決定を促す。今後もデータセンターの効率的なグリーン化を支援していきたい」と話している。

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