spin-out
企業から一部の人材が飛び出し、別会社として分離・独立すること。何らかの事情で、既存事業の継続や新規の事業化が困難である場合、撤退を避けてその事業を分離・独立して存続させる方法をいう。また、企業の経営方針としてではなく、当該事業や技術を担当する個人・グループが母体企業を辞職し、新規にベンチャー企業として起業する形態を指す。
米国シリコンバレーでベンチャービジネスが盛んなのは、企業内で研究開発に携わっていた技術者がベンチャーファンドなどから資金援助を受けてスピンアウトする「シリコンバレーモデル」が確立されているためである。歴史的には半導体産業のケースが有名で、最初の半導体企業であるショックレー・セミコンダクターからフェアチャイルド・セミコンダクターがスピンアウトし、ここからさらにインテルをはじめとする多くの半導体企業がスピンアウトしている。
▼『ビジネスモデル戦略論』 DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー編集部=編訳/ダイヤモンド社/2006年10月
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