FMEAの解析に故障モードの発生確率を加えて“致命度”を算定し、対策の優先順位を合理的に決定する手法をいう。
FMECAでは故障がシステムに対して致命的な影響を及ぼすのか、軽微なのかをて重要度として表わすが、FMECAはこれに故障モードが発生する頻度を加味して故障リスクの大きさを算出し、システムの安全性を定量的に評価する。致命度(criticality)の尺度としては、危険度※(影響の厳しさ×発生確率)、危険優先度(厳しさ×発生確率×検知可能性)、致命度指数などがある。
特にFMEAと区別せずに致命度を含んでいるものをFMEAと呼んだり、逆に致命度解析の有無を問わずにFMECAと総称することもある。
▼『中小企業に役立つFMEA実践ガイド』 大津亘=著/日本規格協会/2009年5月
▼『FMEAの基礎――故障モード影響解析』 ロビン・E・マクダモット、レイモンド・J・ミクラク、マイケル・R・ビューレガード=著/今井義男=訳/日本規格協会/2003年10月(『The Basics of FMEA』の邦訳)
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