value analysis / 価値分析
VE(value engineering)の旧称。VEステップの一部を指す言葉として使い分けている使用例もみられるが、一般には同義語とされる。VA/VEと並列表記されることも多い。
VAは、コスト削減手法として1940年代後半に米国GE(ゼネラルエレクトリック)で生まれた。命名者は同社エンジニアリング方針担当副社長だったヘンリー・ウィン(Harry A. Winne)といわれている。同手法を1954年に米国海軍が採用する際に「アナリストに対しては予算がとれないが、エンジニアならとれる」という理由で名称がVEに改められた。
また、1972年に米国連邦調達庁 公共建築局が建築工事向けにVEを採用したプログラムは、VM(value management)と名付けられている。欧州ではVA/VEの呼び名としてVMを使用する場合が多い。ほかにVI(value improvement)と呼称されることもある。
▼『価値分析の進め方──生産コスト引下げのために』 ローレンス・D・ミルズ=著/産業能率短大価値分析研究会=訳/日刊工業新聞社/1962年8月(『Techniques of Value Analysis and Engineering』の邦訳)
▼『VA/VEシステムと技法』 ローレンス・D・マイルズ=著/玉井正寿=訳/日刊工業新聞社/1981年10月(『Techniques of Value Analysis and Engineering - 2nd ed.』の邦訳)
▼『価値分析ワークブック』 レイセオン社=編/玉井正寿=監修/荻原洋太郎、藤田恒夫=訳/作業能率短期大学出版部/1967年10月(『Value Engineering Project Workbook』の邦訳))
▼『建設VEの実践的活用術──良いものを安く提供するための具体策』 フジタ技術本部VE推進部=編著/彰国社/1996年3月
▼『コストダウンの系譜──わたしのVE史』 児玉啓=著/日本文学館/2005年5月
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