ボタン1つで孫の顔、4K対応の親孝行支援型クラウドサービス「ひかりTVクラウドC」
「離れて暮らす両親に、スマホで撮影した子どもの写真や動画を送ってあげたい」――子育て世代と、その親世代にうれしいクラウドサービスをNTTぷららが提供する。
ひかりTVで6月に開始する新サービス「ひかりTVクラウドC」は、スマホとテレビをつなげるクラウドサービスだ。大容量オンラインストレージによる動画や写真の共有機能と、スマホとテレビをつなぐビデオ通話機能をセットにしたもの。両親の家に「ひかりTV」チューナーがあればテレビで孫と会話できるうえ、最新スマホで撮影した4K動画や写真も映し出せる。
大きな特徴は、その使い勝手だろう。サービスを導入すると、ひかりTVチューナーと連携する「着信通知ボタン」という小さな端末が届く。着信通知ボタンは、BLE(Bluetooth Low Energy)でひかりTVチューナーと接続し、登録したスマートフォンから動画や写真がクラウドにアップされるとLEDの光と音で通知。ボタンを押せばひかりTVチューナーが起動し、クラウド画面をテレビに映し出す仕組み。近年のテレビはHDMI CECに対応しているため、ボタンを1回押すだけで最新の“孫動画”を再生できる状態になる。
一方のスマートフォンは、事前に専用アプリ「ひかりTVクラウドC」を導入し、ひかりTVチューナーに登録する作業が必要だ。しかしその後は、孫の写真や動画を撮影し、アプリ経由でNTTぷららのクラウドサーバにアップするだけ。ひかりTVチューナー1台につきスマートフォンは4台まで登録できる。
また、ひかりTVチューナーにWebカメラを接続すると、スマートフォンとの間でビデオ通話が可能。スマホからの呼び出しがあると着信通知ボタンが光と音で知らせ、ボタンを押せば通話の準備が完了する。なお、WebカメラはUSB Video Classに対応した市販のものが利用できる。
ひかりTVクラウドCを利用できるのは、ひかりTVのテレビ向けプラン加入者のうち、ひかりTVチューナーの「ST-3400」「ST-4100」「ST-3200」「AM900」を利用している家庭。月額324円(税込)の「プレミアムパック」を契約すると、64GBのストレージとビデオ通話機能、着信通知ボタンが利用できる。ただし、着信通知ボタンと連携できるのは、ST-3400のみだ(有償の機種変更は可能)。
NTTぷららの板東浩二社長は、「サービス名の“C”は、思い出を切り取り(Clip)、家族間で(Community)、共有し合う(Communication)という意味がある」と説明。「例えばお孫さんの運動会や卒業式の様子を撮影してすぐに共有できれば成長を身近に感じられるはず。ひかりTVは以前から4Kサービスを提供しており、安定した配信プラットフォームを構築してきた。安心して高品質な動画でコミュニケーションを楽しんでほしい」と話す。いわば親孝行支援型のクラウドサービスだ。
なお、ひかりTVのテレビ向けプラン加入者(お手軽プランを除く)なら追加料金なしで利用できる「無料サービス」も用意した。こちらは5GBのストレージと動画および写真の共有機能を利用できるが、4K動画には非対応となっている。
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